若い女性の間で広がっている性感染症を予防するため、漫画「美少女戦士セーラームーン」のキャラクターを使ったPRを厚生労働省がスタートさせた。
主役の月野うさぎが「検査しないとおしおきよ!!」と検査を呼びかけるポスター5000枚、チラシ15万6000枚を配布し、性感染症に対する認識を高める考えだ。「セーラームーン」と性感染症という異色の組み合わせが早くも話題になっているが、実際には「セーラームーン起用はおかしい」との声も聞こえてくる。
「厚生労働省は若い女性をターゲットにした啓蒙活動だとしていますが、そもそもセーラームーン直撃世代は30歳以上で、若い女性は興味がありません。そんなキャラクターに予防を呼びかけられても響かないでしょう。喜んでいるのはアラフォーのオタク男性だけです」(週刊誌記者)
ポスターとチラシに加えて、キャラクターがパッケージに描かれた性感染症を防ぐ薄いゴムのアイテム5万5000個を配布するという。
「これこそ喜ぶのはオタクだけです。自治体を通じて配るそうですが、マニアが手に入れてしまい本来狙っていた層には届かない可能性があります。自分も含めてオタクはこれを使う相手などいませんし、大切にしまいこんでしまうので、PRの役割はほとんど果たさないはずです」(セーラームーン同人作家)
厚生労働省はよかれと思って人気キャラを採用したようだが、実際は裏目に出てしまったようだ。