花粉症のシーズンがやってきます。治療法として鼻炎薬がよく知られていますが、人それぞれ効果が違ったりすることもありますから、その有効性はなかなか分かりにくいこともあるようです。
厚生労働省の公式サイトで千葉大学大学院医学研究院耳鼻咽喉科の岡本美孝さんが解説しているページでは、花粉症の民間療法についてのアンケート調査結果が紹介されていて、民間療法それぞれについての患者自身の評価が分かります。
例えば、「漢方に効果があった」と評価した人は50%、「効果がなかった」と評価した人は35%、「不明」と答えた人は15%でした。他に評価されていた民間療法のうち、効果があったという評価の割合が高かったのは、鼻洗浄療法の46%、鼻スチーム療法の46%、ハリの44%、シジュウム茶の40%でした。
シジュウム茶はグァバ茶のことで、グァバの葉には糖の吸収を穏やかにするグァバ茶ポリフェノールが含まれているとか。血糖値のコントロールの他、抗酸化、肝臓の保護、抗アレルギー、抗菌、抗炎症に作用するといわれているそうですよ。
一方、評価の割合が低かったのは、クロレラの8%、甜茶の14%、シソジュースの18%、花粉グミの29%などがありました。
また、岡本さんによると、使用頻度が増加しているヨーグルトや乳酸菌剤について、一般医療機関を受診しているアレルギー性鼻炎患者の調査では、効果ありと判断されている人は30%以下だったそうです。
人それぞれ異なる効果であることから、一つひとつ試してみるのも価値があるかもしれませんね。
※出典:厚生労働省 花粉症の民間療法について(千葉大学大学院医学研究院耳鼻咽喉科 岡本美孝)