フリーアナウンサーの有働由美子が、今月末に長年キャスターを務めた報道番組「news zero」(日本テレビ系)を卒業する。有働は、2018年にNHKを退局するとくりぃむしちゅーやマツコ・デラックスが所属する芸能事務所に所属。同年10月から「news zero」のメインキャスターを務め、番組の人気を高めてきた。日テレが放送する「zero選挙」なども担当し、NHKを退局してからは、ほとんど専属と言っていいほどに日テレの番組にばかり出演している。
「他局から番組出演のオファーもあったそうですが、事務所が断っていたという話です。有働を半ば日テレの専属にすれば、くりぃむしちゅーやマツコを売り込む際に大きな交渉材料になる。有働さんは、いろいろな仕事をしたかったようですが、事務所の台所事情も考え『news zero』に専念していたそうです。ただ、年齢も50代なかばになり、新しい挑戦をしたいと考え、事務所と日テレには2022年頃から降板を申し出ていたという話です。事務所も降板を受け入れたということは、他局への出演も許すようになるでしょう」(民放関係者)
ちなみに有働は、「news zero」を辞めた後の4月から、またも日テレ系の新番組『with MUSIC』で司会を担当することが決定。「日テレ専属」の色合いがまだ濃いように思えるが、続々と事務所には番組出演のオファーが舞い込んでいるようだ。
「女性の好感度が高い有働さんは、どの局も欲しい人材。積極的にオファーしていると言われているのが、テレビ朝日です。テレビ朝日は、くりーむしちゅーのレギュラー番組を長く放送し、マツコがMCの『マツコ&有吉 かりそめ天国』も人気。事務所との関係値が深いテレビ局で、有働の交渉がもっともスムーズに進んでいるそうです。いくつか案を出しているようで、有働がMCのトーク番組やバラエティの企画もあるとか。また、有働がやりたがっているジャーナリストとして活躍できる、新規の報道番組の用意もあると言われる。NHKの『クローズアップ現代』のような内容で、週1回、1時間番組を想定し有働が取材に出られる体制を提案しているという話です」(前出・民放関係者)
有働はNHKを辞める際に、ジャーナリストとして取材に行けるような仕事がしたいと語っていたという。ただ、「news zero」では現地取材が少なく、基本はスタジオでのキャスター業がメイン。望んだような仕事ができず、かなりフラストレーションが溜まっていたとされている。それだけに、本人がジャーナリストとして活躍できる番組を用意すれば、すぐにでもやりたいところだろう。
また、テレビ朝日だけでなく、事務所と関係性があるTBSも有働の獲得に参戦するようだ。
「TBSでは、スポーツ番組の用意があると聞きます。有働は、NHK時代に『サタデースポーツ』を担当していたこともあるので、適任だといえます。TBSはドラマでは話題作を多く制作していますが、他の番組が苦戦している印象。起爆剤にゴールデン帯でスポーツ番組を制作し、ゆくゆくは『世界陸上』などのスポーツ中継でも、有働を起用したい考えのようですよ」(スポーツ紙記者)
「news zero」を降板することで、過熱しそうな有働の獲得合戦。人気キャスターだけに、日テレだけが囲い込んでおくということはできないようである。
(渡邊伸明)