社会人になってからの勉強は“効率”が重要です。朝の10分や通勤時間など、限られた時間の中で最大限に知識を吸収したいと思ったら、次のような“非効率になりやすい”学び方は避けましょう。
■やったつもりの一括学習
「参考書をとにかく1周読もう」と、覚えたりアウトプットしたりすることなく次へ次へと読み進めていくことは、全体を知ることはできても細かな知識や技能を身につけることは難しいもの。学びの導入として全体像を把握するのには効果抜群ですが、しっかり身につけたいときには時間を割いて、一つひとつ実践を交えて取り組んでいくことが大切です。
■読むだけ・書くだけ
説明を読むだけで覚えずに終わる、ノートに書き出してまとめることだけに集中するなど、“形としてやっただけ”の作業では身につくところまで到達しにくいもの。読んだら本を閉じてその内容を説明してみたり、書いた内容を別の紙に何も見ずに書き起こせるか確認したりするなど、理解しているか・覚えているかをチェックする工程を加えて定着させることが大切です。
■無理な早起き・夜更かし
せっかく早起きして机に向かっても、ウトウトして集中できないのでは成果を出しにくいもの。急に長時間の勉強時間を設定したり気分や体調がすぐれないときに取り組んだりせず、集中力を高めやすい最適なタイミングをみつけてその時間を濃いものにしましょう。自分は朝型なのか夜型なのか、隙間時間に少しずつ取り組むのがよいのかなど、あれこれ試して見定めていくことも大切です。
同じ“学ぶ”なら、できるだけ効率のよい最短ルートを目指したいですよね。ポイントは、なんとなくのままで先に行かないようにすることです。自分の頭で考えて納得し、身につくまで繰り返すために何ができるかを考えると、形だけの学びを脱却しやすくなりますよ。
(Nao Kiyota)