目玉焼き、ゆで卵、卵焼き、オムレツなど、さまざまな卵料理がありますが、中には誰も作ったことのなさそうなものもあるんです。例えば、「黄身返し卵」を知っていますか?
なんとこれ、江戸時代の「万宝料理秘密箱」という料理本に掲載されている古くからある料理なのです。簡単にいえば、ゆで卵の黄身と白身を逆転させたもの。当時、この料理を成功させるのは非常に難しかったそうです。でも、いまではストッキングを使うと簡単に作ることができるのです。作り方をみていきましょう。
まず、生卵を割らないようにストッキングの中に入れ、グルングルンと振り回して撹乱。すると、卵の中から“ビチャ”という音がするので、それを確認したら振り回すのをやめます。後は、普通にゆで卵を作ったら完成です。黄身が外側に、白身が内側に作られます。
なぜこのように不思議な卵になるのでしょうか。それは、振り回しているうちに卵黄の膜が破れ、黄身が割れて流れるからといわれています。ただし、黄身が割れた後も振り回していると白身と混ざってしまい、全体的に黄色いゆで卵になってしまうので要注意です。
よく考えてみると、なぜ黄身と白身を逆転させる必要があるのかは謎ですが……。でも、パーティーなどのサプライズ演出に使ってみるのもいいかもしれませんね。