ここ数年でよく見かけるようになった「カヌレ」ですが、実は今から30年ほど前の1995年頃に一度ブームになったことがありました。ちなみにカヌレはフランスのボルドー地域の伝統的な洋菓子で、正式には「カヌレ・ド・ボルドー(cannele de bordeaux)」と呼ぶそうです。
海外の有名ブランドでカヌレが作られ、やがて日本に上陸。神戸のベーカリー「ドンク」、カヌレを日本に広めた「パパダニエル」、兵庫県芦屋市のフランスパンで有名な「ビゴの店」などで取り扱われたことから注目されました。2012年頃にまた火がつき、さらに最近では“インスタ映え”するスイーツの一つとして、若者の間でも広がっています。
このカヌレ、年々美味しく進化しているようです。実際、「カヌレが嫌いだったのに、最近、急にドハマりした」という声もあるほどです。また、近年は山崎製パンやイオンのスーパーマーケットなどでも取り扱っていて、ずいぶんと身近に楽しめるようになりました。山崎製パンのカヌレは「レンジで軽く温めて食べると美味しい」そうですよ。
一方で、カヌレは作り手によってかなり味や食感が変わってしまうようです。カヌレへの思いが薄く、「流行りだから」という理由だけで作られたような“カヌレっぽい”商品もあるとか。美味しいと評判のものは、やはりそれなりにカヌレへの思いが込められているんですね。
いかがでしたか? ぜひ “カヌレ愛”のつまったカヌレを見つけ、その美味しさを味わってみてくださいね。