あなたは“毎朝の占い”って確認していますか? 占いの順位がよければ喜び、悪ければ不安になるという人は、少し注意したほうがいいかもしれません。不安な気持ちになればなるほど、不幸になる可能性があるからです。詳しく解説していきましょう。
■思考は現実化する?
社会学者のロバート・K・マートンが提唱した理論に、「自己充足的予言」というものがあります。これは、「根拠のない思い込みなどを持つと人は無意識にその予言に沿った行動を取ってしまい、それが現実のものとなってしまう」ことをいいます。例えば、自分が不幸になるだろうと思い込んでいると、本当に不幸になってしまうという怖いものなのです。
■占いはなぜ見ない方がいいの?
自己充足的予言と毎朝の占いにはどのような関係があるのでしょうか。例を挙げてみましょう。
あなたは今日の占いで「上司に怒られるかも」といわれました。それを信じ、「怒られたらどうしよう……」と思ってビクビクと過ごしていたら、いつもはできていることができなくて本当に怒られてしまう可能性が高まりますよね。
ですが、もし占いを見ていなかったとしたらどうでしょう。ビクビクもしていないし不安にもなっていないため、いつも通りの行動ができて上司からの𠮟責などないかもしれません。
このように、無意識の行動が積み重なることによって、自分からマイナスの状況を引き寄せてしまうことがあるのです。
■占いは見てもいいけれどポジティブに!
占いは見ない方がいいのですが、実際には占いを見てもネガティブなことを心配し過ぎなければ大丈夫です。ポジティブな部分だけを信じ、「自分はラッキーだから大丈夫!」と思って過ごしましょう。
素直で信じやすいことは長所でもありますが、時に占いや他の人の言葉によって行動を支配されてしまう危険性もありますから、注意してくださいね。
大山奏(おおやまかなで) 大学で心理学を専攻し心理カウンセリングを学ぶ。心理学を恋愛やライフスタイルに応用して楽しむ方法をいつも考えている。アロマテラピスト、カラーセラピスト、整体師でもある。多くの媒体で恋愛コラム、ハウツーを執筆中。