『コストコ』で売っているもので、「このメーカーなら絶対ハズレない」と思うのがいくつかあるのですが、その1つがサンミシェルの焼き菓子。過去にもブラウニーやガレットを購入したのですが、どれもリピ買いしたくなる、「素朴だけれどじんわり優しい美味しさ」のものばかりです。
どんな会社なのか検索してみると、フランスで1905年創立、焼き菓子の老舗ブランドで、家族経営で昔から変わらぬレシピで焼き菓子を作り続けているとのこと。他にも、マドレーヌやブラウニーなど、家庭的で“古き良きママンの味”という感じなのに納得です。
今回購入したのは、「ル パルミエ」1898円。箱の中身は、銀色の袋(1袋約50g)が14袋。袋の中は、ハート型の薄型パイが6枚入っています。パイの大きさは縦約5cm、幅約6cm。全部で84枚入りなので、「結構長い間楽しめるだろう」と思っていたらこれが大間違い!
1袋開けて1枚食べると、サクサクカリカリと口の中に消えていく。カリカリは表面のキャラメル部分。そして1枚じゃ済まない。無意識に、気が付いたら6枚食べ切っていて「ハッ!」とするのが毎回。バターのコクと香り、そしてキャラメル状になっている砂糖の甘み、ホロホロと崩れていく繊細な食感など、もぉもぉ全てが完璧。思わず、「軽やかだからカロリーゼロ!」と一瞬頭に浮かぶほど。背徳感がとにかく低いんです。
しかし、そんなわけがないのがバターたっぷりなフランスのママンのお菓子。箱に書かれた説明を見ると、カロリーは100gあたり534kcal。1袋約50gなので、単純に割ると1袋6枚で267kcalになります。秒で食べ切っちゃうけれど267kcal。つまり、一般的なご飯1杯(150g)の234kcalより上。枝豆100g約134kcalの約2倍。ええぇ〜っ。こんなに軽やかなのに、サクサクなのに、そんなにカロリーあるのっ!?
ということで、もし小袋を開けてしまったら、6枚一気に食べずに1枚、2枚で我慢する自制心を持つか、誰かと一緒のときに開けてシェアするか。または、誘惑に負けた分、ウォーキングするとか……。「お腹にたまらないし、軽やかだから」とサラッと1袋を秒で食べると、いや、そうなっちゃうけれど、その分何かで調整しなければ危険なお菓子といえそうです。
逆にいえば、体重を増やしたい、疲れまくっているので効率よく糖分やカロリーを摂りたいという人にとっては、かなりオススメのお菓子といえるのかも? 太りたくない人は、ちょっとずつ1~2枚ずつ楽しむのがいいかも。ただ、本当~に美味しい。誘惑がスゴいけれど、「ドカ食いは覚悟してね」という絶品パイ菓子でした!
(ロドリゴいしざわ)