“もしも自分が都知事になったら…”とのテーマで独自の公約を表明したのはロックミュージシャン・清春だ。6月2日生放送の「サンデー・ジャポン」(TBS系)に出演し、20日に告示が始まる東京都知事選について思いの丈を述べている。
今回の都知事選では、いまだ出馬表明はしていないものの、現職の小池百合子知事と、立候補を表明した立憲民主党・蓮舫参院議員による熱いバトルが展開されるとして注目を集めている。
番組では、同話題を取り上げるとともに、ゲストの清春に対して、“もしも都知事だったらどんな政策をするか?”との質問が投げられた。これに清春は「子育て支援や保育士支援」「タトゥーを入れている人への様々な制限の撤廃」という2つの“公約”を掲げたのだ。
まずは前者の育児にまつわる支援について「(働き手の)人数が増えたほうがいいということです」と語ると、2つ目の項目に関しては「タトゥーはボクも入ってるからじゃないけど、意外と若い頃に入れて、更生というか、そもそも悪いイメージがあると思うけど、更生して、意外とその人の思いが強かったりとか、ボクの周りで言うと、割とスペックの高い人が多いんですね。そういう人たちが新しい仕事場や環境にいきたい時に『ちょっとタトゥーがダメです』というのが多いから。本当に思いが強い人がいたとしたら、もったいない」と、タトゥーが入っている人にも広くチャンスを与えたいとの気持ちがあるようだ。
「現在の日本では、タトゥーに刺青の和彫文化を重ねる見方が根強く、反社会的勢力のイメージを持たれがちです。そのため、公衆浴場やプール、温泉施設などで入場が制限されるケースが見られるほか、就職の際も影響があるとみられています。みずからも蝶や龍のタトゥーを入れている清春には、それが多様性を受け入れる時代の潮流に逆行するもので、更生を阻むものという見方のようですね。ただ、タトゥーを入れている著名人が“偏見”に悩まされてきたと嘆く発信はこれまでもありましたが、そのたびに反発の声も多かったのも事実です」(テレビ誌ライター)
清春の周囲には、タトゥーが入っている優秀な実力者が多いとのことで、まずはその能力を生かし、社会に何らかの価値を提供することで、タトゥーへの偏見も緩和されていくのではないだろうか。
(木村慎吾)