買い物に行くと、「大人の〇〇」みたいな名前の食べ物ってときどき見かけませんか?
唐辛子などの刺激がしっかりしているものとか、お酒の香りが強いとか。子どもには美味しくないのかもしれない要素入りだけど、「大人にとってはたまらない~」みたいなものなんですが、果たして『カルディ』で売っている「大人の〇〇」はなんで大人なのか? そんな疑問を実際に食べて確かめてみることにしました。
まず最初は「大人のレアチーズケーキ」213円。なんで大人なのかは一口食べて納得。チーズケーキのチーズにブルーチーズを使っている! 箱にも「ブルーチーズ香る大人のためのレアチーズケーキです」と書かれています。おそらく、「ブルーチーズって子どもは臭くて嫌でしょ。だから大人のなんですよ~」というところでしょうか。味はレアチーズで、後になって口の中にブルーチーズの香りが漂ってくる感じ。ワインとかにも合いそうです。
そして次の「大人のチョコレートプリン」280円は、濃厚なチョコレートプリン。お酒の要素や、香りと味で子どもがNGっぽい理由はなさそうだけれど、どうして? 改めて箱を見ると、鎌倉のチョコレート専門店のパティシエ監修とかサモア産カカオの特徴を最大限に生かし云々とか書かれているので、多分、「贅沢なチョコレートプリンだから子どもにはまだ早い」ということだと思われます。ほぼチョコ、濃厚なチョコなので、チビチビ味わうのがよさそうなのも、もしかしたら子どもより大人向けなのかも。
最後の「大人のためのカレー・ルー」320円は、もっとも大人向け?のカレールー。パッケージに書かれている長々とした説明には「家で食べているいつものカレーが『重たいな~』、食べた後『苦しいな~』と思った大人のあなたに」と書かれています。つまり、カレーの濃厚さやオイリー感などが、「胃にドスッときてもたれる」と感じる大人向けなのかも。ポークカレーよりチキンカレー、チキンカレーよりシーフードカレー。「カツカレーなんてとんでもない!」みたいな人向けと思われます。硬化油を一切使わず、脂質を5%にしたもので、1袋4人前。レトルトではなくてルー。これに野菜やお肉を入れて水を加えて食べるものです。
硬化油ってなんだろうと思って調べてみたら、マーガリンや石鹸の原料で、カレールーを固める、ブロック状にするのに使われている素材のようです。硬化油自体が胃もたれとかの原因になる場合があるようなので、そういう意味でも硬化油不使用はお腹に優しいのかも。
ということで、カルディの「大人の〇〇」は、リッチな材料で作っているから子どもにはもったいないとかまだ早いとか、または、若い頃は好物だった脂ぎったものが年を経るにつれて苦手になっちゃったとかの人向けかと。でも、「大人のためのカレー・ルー」は、とりわけ苦いとか辛いとかじゃないから、子どもが食べてもいいと思います。成長期とかの子どもだと逆に物足りない……とかならカツや唐揚げを子どもの皿にだけトッピングすればよさそうです。
結論。いろいろな理由があっての「大人の〇〇」でした!
(ロドリゴいしざわ)