一時は“絶対に炎上しない男”とまで崇められた日本を代表するYouTuber・HIKAKIN(ヒカキン)。だが、6月9日に公開した動画「石川支援100万円使い切る1人旅」では、不適切な場所での撮影に批判が殺到する事態となっている。
動画は、能登半島地震でダメージを受けた石川県に観光客が戻ることを期待し、現地の魅力をPRするためのものだった。金箔が乗せられた海鮮丼や、コロモの食感が特徴的な名物のコロッケ店を訪れ、その味を絶賛するなど、終始和やかなムードで進んだ“石川支援”動画。ところが、あるシーンでヒカキンは大勢の視聴者を失望させた。
同県金沢市の近江町市場で現地のグルメを楽しんでいた際、「ちょっとトイレ行きたくなったから、トイレ…」とトイレを探し始めたヒカキン。「トイレはどっか、(市場の)外にあるらしいよ。あ、本当だ!トイレって書いてある」と、看板の案内を見つけると、「外出て、左って書いてあったな」と歩を進め、ようやく「あった~!」と、「トイレ発見」に至る。
ところがここで、画面が切り替わるかと思いきや、まさかの展開に。何とヒカキンはそのまま公衆トイレ内でも手持ちカメラで撮影を続行したのだ。個室に向かうもトイレのドアには他の利用者が中にいることを示す赤色の表示があり、その鍵がかかっている部分もカメラで撮影して困惑するリアクションを浮かべていた。
「この動画内でヒカキンは、街中や市場でカメラに映り込む通行人にはモザイクをかけ、飲食店内でも極力声を低くしてしゃべるなど、常に周囲への配慮を見せていました。日本トップのYouTuberとしての立場から、マナーの行き届いた動画撮影を心がけているように見えましたが、トイレ内で撮影するとはは痛恨のミスと言わざるを得ません。しかも、個室のドアの向こうに利用者がいたことがわかっていながらの撮影ということで、ネット民からは『流石に非常識』『ガチの盗撮未遂やん。防犯カメラですらトイレの入り口しか撮ってないんやで?』『人柄が良いだけに残念。何年やってるのって話』『罪に問われるとすれば迷惑防止条例違反だろうか』『ファンですが、引きました』などの苦言が集まっています。過去には『ヒカキン流、炎上回避法7箇条』なる動画をアップしたり、自分が公開する動画は何度も確認して、誰かが不快になるような場面がないかをチェックするとも明かしていましたが、今回は3時間超えの長尺動画なので、そのあたりの確認が疎かになったのでしょうか…」(テレビ誌ライター)
なお、トイレ内を撮影したシーンはわずかに12秒ほどだったが、結果的には3時間のうち、その12秒が悪い意味で最も注目を集めてしまった。
(木村慎吾)