スペイン1部レアル・ソシエダに所属する日本代表MF久保建英に対し、新たにプレミアリーグ・トッテナムが獲得に向けて動き始めているという。しかも、そのオファー金額は日本人としては異例となる巨額になる見込みのようだ。
2022年より加入したレアル・ソシエダにてチームを牽引する活躍を見せている久保。今季は公式戦41試合出場7ゴール5アシストという戦績を収め、チームの6位フィニッシュに大きな貢献を果たしていた。
そんな久保に対し、すでに獲得オファーを提示したと報じられたのがイングランドのトッテナムで、その後、アストン・ヴィラも関心を示していると伝えられている。英国メディア「TEAM TALK」によると、トッテナムのアンジ・ポステコグルー監督が久保とのサインを熱望しており、現時点で5000万ユーロ(約85億円)の金額を準備しているとのこと。
なお、久保は2月にレアル・ソシエダとの契約を29年6月まで延長。現在の契約解除条項は6000万ユーロ(約102億円)にも及ぶとされるが、5000万ユーロのオファーが届けば、クラブは久保の退団を承認する可能性もあるとみられている。
「23歳になった久保にとって、世界的な強豪クラブがしのぎを削り合うプレミアリーグでの挑戦には魅力を感じている部分もあるでしょう。また、すでにアーセナルの冨安健洋や、リヴァプールの遠藤航など、同胞たちが活躍しているリーグとあって、久保が彼らと競う姿はファンからしても必見の展開となります。仮にトッテナムが提示したとされる85億円ものオファーが受け入れられた場合には、2019年にアル・ドゥハイルが中島翔哉の獲得に費やした約59億円や、2001年にパルマが中田英寿を獲得した際の約48億円の大型契約を超えて、日本人選手による歴代最高の移籍金となります。20年以上も前の移籍金が現在も歴代2位に君臨している中田のスゴさが際立っていますが、最近では冨安(約30億円)や遠藤(約35億円)など、日本人選手に続々と高額な移籍金が投入されており、久保も彼らに続いてほしいですね」(スポーツライター)
現時点では久保の口から退団を希望するような言葉が出たことはないが、世界の名門クラブは日本の若き才能を放っておいてはくれないようだ。
(木村慎吾)