日本サッカー協会が6月22日、約1年10カ月ぶりとなる公式ユニフォームのモデルチェンジを発表したが、“ある箇所”のデザインをめぐり賛否の反応が巻き起こっている。
新たに発表されたホーム&アウェイユニフォームでは、長く代表チームのサプライヤーを任されるアディダス・ジャパンと、世界的ファッションデザイナー・山本耀司氏がコラボしたブランド「Y-3」が、初めて採用された記念すべきモデルに。
燃えたぎる「炎」をコンセプトとし、ホームユニでは、山本氏がデザインした青い炎のグラフィックが前面を飾り、アウェイユニは白ベースに赤の炎があしらわれている。また、ホーム&アウェイともに代表チームのエンブレムと「Y-3」のロゴは中央に配置される珍しい構成となった。
この新デザインにはサポーターから「めちゃくちゃカッコいい!」「今までのモノとはイメージも変わってて斬新」と好意的なリアクションがあった一方、「一瞬で買う気が失せた」とする拒否反応も少なくないようだ。
「山本耀司氏といえば世界にその名を轟かせるファッション界の重鎮で、2014年にはスペインの強豪レアル・マドリードの3rdユニフォームデザインを任されるなど、サッカー界においても、そのクオリティは高く評価されています。今回、そのイニシャルと、アディダスの3本線からちなんで付けられた『Y-3』のロゴが堂々と代表ユニの中央に配置されたことは、『違和感しかない』として、微妙な反応を示すサポーターも多いです。というのも、日本代表のユニでは、エンブレムが心臓のある左胸部分、ブランドロゴは右胸部分に置かれるのがお決まりでした。しかも、今回、異例のセンター配置となったブランドが『Y-3』で数字を含んでいることから、前面に記載される選手の背番号と『ごっちゃになってややこしい』『ユニフォームに背番号以外の数字はやめてほしい』とする反応や、『せっかくのデザインの良さがロゴの中央配置で台無し』『これをよく協会側は良しとしたな…』などの苦言が上がっています」(テレビ誌ライター)
おおむね、山本氏のデザインについては“クールで斬新”とポジティブな反応が多いものの、やはり、エンブレムとブランドロゴをどちらも中央に置いたことには違和感と共に見栄えの悪さを指摘する人も見られた。
とはいえ、最も重要なのは“何を着るか”ではなく、このシャツを着用したサムライブルーがどれだけの結果を残すことができるかである。ロゴの位置をめぐる論争をかき消すほどの圧倒的なパフォーマンスに期待したいところだ。
(木村慎吾)