「相手のことには興味があるのに何を聞いたらいいか分からない……」「せっかく話してくれたのに『そうなんだ』という返事しかできず会話が終わってしまう……」と悩んでいませんか?
でも、ちょっとした工夫をすれば会話が続いて楽しくなることもあるんですよ。そんな秘訣をお教えしちゃいましょう。
■相手を深堀りする問いを投げかけてみよう
「AとB、どちらがいいですか?」のように、返答が1つに集約される問いかけでは、短い返事が返って来るだけで終わるのは当たり前。さらに相手のことをよく知るための会話を続けたい場合は、「どうしてそう思いますか?」「そういうとき、どんなふうに検討していますか?」など、相手が自分自身について話し出すきっかけになる質問を追加するとよいでしょう。
■自分のことも話してみよう
一問一答形式で相手のことばかり引き出していると、質問が底をついてしまいます。相手が話している内容を受け取り、自分が感じたことや思い出したことを伝えながら、同じ内容についてお互いに深め合えるようにすると、会話が続いて楽しくなりますよ。
聞き役に徹して相手が心地よく話すことができるようにする視点と、自分のことも伝えてお互いに興味を持って聞き出し合える状態にする視点と、どちらも大切にしてくださいね。
■うなずきのリアクションを大切にしてみよう
どれだけ相手の気持ちや情報を引き出そうとしても、「これ以上は難しそう……」という場面は必ずあります。その会話を無理に引き伸ばしてもあまりいい状態にはできませんから、「そうなのですね」の一言を大切に、感動や理解を相手にしっかり伝えられるよう、大きくていねいなリアクションで返しましょう。
会話が終わることはよくないことではありませんし、必ず終わりがくるものですから、最高の印象で終えられるように“大切に締める”という意識も重要です。
「会話が終わってしまうことはよくないことではない」という認識からスタートし、相手が話しやすいように自分も伝えやすいように、質問内容やリアクションを工夫すると会話がもっと楽しくなります。お互いにとって楽しい時間になるように、ぜひリラックスして会話を紡いでくださいね。
(Nao Kiyota)