東京でも、梅雨を通り越したかのように、真夏さながらに暑い。7月初旬で梅雨明けはまだなのに、梅雨らしい天候ではなく、むしろレジャー日和。かといって、油断していると、外出するには危険な暑さになっていたり。それでも外を楽しみたい方に、お薦めの“納涼”をご提案したい。
そもそも「納涼」とは、暑さを避けるために、工夫をこらして涼しさを味わうことを指します。納涼盆踊りや納涼船、納涼床がよく聞く名詞ですが、その中でも、京都の風物詩である“納涼床”が各地に増えています。
“納涼床”は一般的には「川床」と呼ばれる場所。川辺を生かして、川の上に高床式で設置して料理やお酒を堪能するレストランのことです。呼び方は、「かわゆか」と読んだり、「かわどこ」と読んだり。地域によって呼び名も変わるのが粋なのですが、実は、新型コロナ禍の時にも盛り上がっていた場所だったようです。というのも、比較的安心なオープンスペースだから。控えめに開催されていたとか。いつ何時、またパンデミックが起こったとしても、「納涼床」では、お食事を楽しめるかもしれません。
●「納涼床」のおススメ5選
1、京都・鴨川の川床
京都と言えば鴨川の河原をイメージする方も多いのですが、厳密には、京の奥座敷と呼ばれる貴船エリアと、清滝川周辺の飲食店に加え、旅館やホテルでも実施している高雄エリアの川床があります。
2、京都・高雄の川床
高雄エリアでは川床が4月の上旬からオープンしているところもあるので、来年は季節の先取りで春に行くのもツウ。
3、神奈川・箱根湯本の駅近くの川床
箱根の玄関口、箱根湯本駅から徒歩15分ほど、須雲川沿いにある「牛なべ」のお店は、箱根で唯一、川床があるお食事処として人気。
4、東京・秩父と長瀞エリアの川床
多摩甲斐国立公園内や、都幾川のほとりにも川床がオープン。京都の本格的な川床とは違うけれど、川沿いにあるバーベキュー場やお食事所は意外に穴場の川床ロケーション。
5、大阪の川床
大阪の中心から少し離れたところ地域に風情豊かな川床があります。また、大阪市中心部のビジネス街には、「北浜テラス」と呼ばれる川床も。
―こうして見てくると、「川床」はまさに納涼の代名詞。自然な涼しさを味わいに行きたい場所として盛り上がりそうです。