風邪や眼精疲労、お酒の飲み過ぎ‥‥。本当に“頭痛の種”と呼ばれるものはたくさんありますよね。
でも、打ち身や切り傷などは原因が目で見えてはっきりわかりますが、頭の中の痛みって、何が原因で起こっているのかわかりません。でも、頭痛の種類とその対処法を覚えておけば、薬だけに頼らずに緩和できることもあるんです。
たとえば日常で感じる頭痛は、ストレスなどの心身的、社会的要因が影響して引き起こされることが多いのです。主に二種類に分けられ、頭の片側がズキンズキンと痛み、数時間から3日間ほど続くのが“片頭痛”です。頭の両側が締めつけられるような痛みが毎日続くのは“緊張型頭痛”で、二つは“一次性頭痛”と呼ばれ、多くの原因は脳内の血行の調子で起こっています。
片頭痛は脳を取り巻く血管が拡張することで、緊張性頭痛は頭部の筋肉が緊張することで発生します。そこでカフェイン入りの飲料を飲んだり、痛む部分を冷やしたりすると、血管が収縮して症状が緩和されることもあります。
一方で緊張性頭痛は血行が悪くなって起こることもあるので、首を軽く動かしたり、温めたりすると症状が軽減することも。
このように片頭痛と緊張性頭痛では、タイプによって対処が全く逆。間違えると痛みを増幅させるので、注意が必要です。
ただ、最も危ないのが今まで経験したことがない“激しい頭痛”を急に感じた場合です。これは“二次性頭痛”と言われ、脳内で何らかの重大な異変が起こっている兆候。くも膜下出血や脳出血、脳腫瘍や髄膜炎の恐れがあります。
最近は若年層でも発症する人が増えているそうです。だんだん痛みが大きくなり、手足に痙攣が生じるという症状を併発していると生命の危険性があるサイン。すぐに救急外来を受診する必要があります。
自分が感じている頭痛がどんなものかをしっかり見極め、賢く対処をして、健康に生活していきましょう。