オール巨人や上沼恵美子らが審査員を卒業し、ダウンタウン・松本人志の出演も絶望視されている「M-1グランプリ2024」。人手不足にさらなる拍車がかかっている状況だが、巨人は新たな後釜に50歳のベテラン芸人の抜擢を期待しているようだ。
漫才No.1を決する年末恒例のお笑いコンペティションでは、愛ある辛口批評で大会を盛り上げてきた巨人と上沼が2021年を最後に2人揃って卒業し、その後継者として山田邦子と博多大吉が22年より審査員を任された。
そして、落語家・立川志らくも22年をもって審査員を降りると、新たに海原ともこがその大役を引き継ぐことに。同大会の審査員はプレッシャーの大きさから“受けたくない仕事”だとされ、ただでさえ人材不足に悩まされてきたが、今年は松本の登板もほぼ不可能な状況下で、新たに審査員役を模索する必要があるだろう。
そうした中、オール巨人の経営するスナックでアルバイトをした経験があり、まるで息子のように可愛がってもらっているという、からし蓮根・伊織は、NONSTYLE・石田明のYouTubeチャンネルで気になるエピソードを紹介している。
M-1審査員を勇退した巨人に対し、「後釜、誰が良いですかね?」と尋ねたことがあり、巨人は千原ジュニアの名前を挙げていたという。その理由を「意外とジュニアはめっちゃ舞台見るの大好きやねん」と若手に目を向ける姿勢を評価しており、巨人の希望はジュニアだったようだ。
「ジュニアは、大喜利やギャグ、モノボケなど多岐にわたるお題でショートネタを競い合う新感覚お笑い番組『千原ジュニアの座王』(関西テレビ)を考案し、自らもMCを務めるなど、若手が輝ける場を増やしたいという気持ちがうかがえます。巨人もまた、若手が出演する舞台やライブをくまなくチェックするほどにお笑い愛があることから、同じ情熱を持ったジュニアに後を担ってもらいたいのでしょう。ただ、ジュニアがこれまでもM-1審査員に名前が上がりながら候補止まりに終わっているのは、千原兄弟という漫才師としてのイメージが希薄だから、とも言われていました。確かにサンドウィッチマンや中川家、ナイツなどの他の審査員に比べ、大きな舞台や特番での漫才披露がなく、その点がネックになっているのかもしれません」(エンタメ誌ライター)
なお、ジュニア本人が過去にYouTubeで語ったところによれば、「オファーをいただいたらやるかも」「やらせてもらえるなら、やるしかない」といったスタンスで、話が来れば前向きに引き受けるつもりのようだ。
果たして巨人イチオシの新審査員の登場はあるのか。今年のM-1からも目が離せそうにない。
(木村慎吾)