11月25日放送の「謎解きレトリック」(フジテレビ系)第8話で地上波ドラマに復帰した唐田えりか。
九十九夜駅で「寸借詐欺」されたらしき端崎(味方良介)の話を聞いて、駅まで聞き込みをしに行った鹿乃子(松本穂香)は、そこで着物姿のメガネの女性(唐田/役名なし)に声をかけられ、「危篤の母親を見舞いたいから汽車賃を貸してほしい」とお願いされる。
しかしウソを聞き分けられる鹿乃子には、その言葉がウソだとわかり断るも、女性は「親孝行がしたい」と鹿乃子を説得しようとする。今度はその言葉にはウソがないと聞き分けた鹿乃子は、「人をだまして手に入れたお金で、親孝行するんですか?」と言い、「正しいと思っていないなら、もう(詐欺は)やめてください」と頭を下げて懇願すると、そんな鹿乃子を見ていた女性は涙をこぼしてその場から立ち去るという、短いシーンだった。
唐田は松本と同じ事務所の先輩なので、松本のバーターで出演したことは明らかだろう。唐田でなければ演じられないキャラではなかったし、唐田と松本が同じシーンで演技をしたら、唐田の演技力が稚拙であることがモロバレだ。
ネット配信ドラマ「極悪女王」(Netflix)で長与千種役を演じ、以前より格段に表現力が身についたことは確かだが、それ以前があまりにもおそまつだったので、これを機に地上波ドラマの出演が増えるとは考えにくい。ただし今回のように、ちょっとしたバーター出演の場はあるかもしれない。
ネット上には相変わらずアンチの声は多く、「嫌悪感」を示す声は少なくない。唐田はネット配信ドラマか日本以外で活動したほうがいいように思うが、今回のバーター出演は事務所の方針なのだろうか。それとも唐田本人の意向なのだろうか。少しだけ気になる。
(津島修子)