芸歴34年のベテラン芸人・博多大吉が“必ず消える”と断言するタレントのタイプを明かしている。
TOKIO・松岡昌宏とMCを務めるトーク番組「二軒目どうする?〜ツマミのハナシ〜」(テレビ東京系)12月15日放送のゲストは女優の小林星蘭。
現在20歳の小林は5歳の頃から芸能界に身を置く子役出身だが、お金の管理は今も母親に委ねているといい、「自分がいくら給料を貰っているか知らない。私が聞きたくなくて、お金の話を。このお仕事でいくら貰っているかを聞くと頭に残っちゃうだろうなと思って。まだ聞かないでおこうと」と語った。
これに大吉は「聞いたほうがいい」と返し、その理由を「私は山ほど見てきた。給料明細を見ない芸人さん。『ギャラを聞いて仕事するってどないや!』みたいな。山ほどいたけど、みんな消えた。1人も残ってない。言ってることは正論だしカッコいいけど、誰1人残ってない」と、“明細を見ない芸人で売れた人はゼロ”だと力説したのだ。
松岡もこれに深く頷き「それは本当にそう。“お金をいただくからやるんだ”っていうプロ意識を持つ。“これだけいただいてるんだから、やらなくちゃ”っていうのもある。それも1つの勉強」と、明細を見ることの重要性を小林に説いている。
「ただし、仕事のギャラはまちまちで、媒体や番組によってバラつきがあるもの。なので、金額の多寡をパフォーマンスに影響させたくないという小林に似た考えの人気芸人は意外に多く、小籔千豊やくりぃむしちゅー・上田晋也、メイプル超合金・カズレーザーらは“明細を見ない派”として知られています。大御所の明石家さんまも、これまでにギャラ明細を40年近く見ていないと告白。これは師匠・故笑福亭松之助さんの教えで、売れていない新人時代から『(ギャラの金額を)気にしたら、そういう仕事になってまうねんて。だから、少ないと焦る、多いと余裕をぶっこいて手を抜くとか』『そういうことになるから、うちの師匠は“明細は見るな”と』と叩き込まれてきたようです。よって、大吉の言う、“明細を見ない芸人は全員消えた”というのは彼の周りの人間に限った話ということになりますね」(テレビ誌ライター)
明細を見ようが見まいが、最も重要なのは、芸事に対する情熱と高いプロ意識を持ち続けるということなのかもしれない。
(木村慎吾)