年末から年明けにかけて需要が急増する飲み物がある。アルコールはもちろんだが、それ以外で、意外にも「烏龍(ウーロン)茶」の人気がググッとアップするという。
暴飲暴食が続きがちなこの時期、体重管理の味方として、烏龍茶を手に取る人が増えているようだ。フードアナリストのまゆさんはこう語る。
「本場は中国です。かつて1980年代に日本へ無糖茶として広まった烏龍茶は、健康志向の先駆けとして缶やペットボトルで定着しました。ただ、2000年代以降はジャスミン茶や緑茶に押され、一時は人気が低迷しましたが、『黒烏龍茶』の登場で再び注目され、今ではダイエットサプリや薬よりも手軽な健康飲料として支持されています」
さらに近年では中条あやみが出演するCMの影響も大きかったという。
「少し前のCMですが、スタイル抜群の中条あやみさんが、爽やかに烏龍茶を手にする姿は印象的でしたよね。彼女の健康的なイメージが消費者に響き、特に若い世代の女性たちを中心に人気が広がっています」(まゆさん)
ところで、烏龍茶の名前の由来をご存じだろうか。まゆさんは意外な事実を教えてくれた。
「“中国に烏龍地方があるから”なんて思われがちですが、実は違います。お茶の葉が烏のように黒褐色で、龍のように曲がりくねった形状をしていることから『烏龍茶』と名付けられたんです」(まゆさん)
さらに、烏龍茶にまつわる興味深いエピソードも。
「龍は中国で皇帝の象徴とされ、皇帝の衣服には龍の刺繍が施されるほど。烏龍茶も皇帝の飲み物として珍重されてきました。今日本でも、一部では高級ワイン並みの価格で取引されるものもあるほどです」(まゆさん)
近年では、烏龍茶をワイングラスで提供する高級レストランも増えているという。まゆさんは笑いながら提案する。
「普段は缶やペットボトルで手軽に飲める烏龍茶ですが、ワイングラスに注いで味わうと、気分はまるで皇帝や女帝。そのイメージがダイエットにもプラスになるかもしれませんね」
お正月は、ワイングラスで烏龍茶を。中条あやみのスマートさを想像しながら、ワイングラス片手に贅沢な気分で楽しんでみては?