家庭にいても何気なく出てしまいがちな“仕事の愚痴”。同じ空間で過ごしている子どもの耳に入ると、思わぬ影響を与えることもあります。次のような悪影響を与えないために、無意識に愚痴ばかりをこぼさないように注意することが大切です。
■将来に不安を感じさせてしまう……
「いつも愚痴ばかり言っていて、なんだか幸せではなさそう……」と子どもに感じさせてしまったら、大人になってからの未来に対して、あるいは将来の自分について、不安に感じてしまうことがあるかもしれません。子どもには「大人になって社会で活躍したい!」と前向きな姿勢でグングン成長してもらいたいと思ったら、前向きに社会で活躍する大人の楽しい世界を積極的に見せてあげましょう。
■問題解決思考を伸ばせなくなる……
どんな問題も、解決に向けて行動しなければ変わっていかないもの。愚痴ばかりを言って何も変わらない日々を示すのではなく、どんなふうに変えたいか、そのためにどうしたいかを発信するようにしましょう。実際に問題意識から行動を変え、未来を切り拓いていく大人の姿を間近で見ることで、子どもは問題解決に対する前向きな姿勢や問題解決力を伸ばしやすくなります。
■コミュニケーションの質が低下してしまう……
ネガティブな話題が多いと、家庭の雰囲気も暗くなってしまいがち。そんな雰囲気が続けば楽しくコミュニケーションを取れないと感じ、コミュニケーション自体を避けることにもなりかねません。家庭で過ごす限りある時間を親子にとって楽しいものにするためにも、前向きでポジティブな話題で楽しむ姿勢が重要です。
親も人間ですから、愚痴を一言も言わないようにすることは難しいもの。そして、前向きな心を取り戻すために必要な発信を無理やり押さえ込むのは、親にとっても逆効果です。愚痴ばかりこぼすことの悪影響を把握したうえで、「本当にいま、子どもの前で言うことか」を一度立ち止まって考えてから発するようにすると、お互いにとってストレスの少ない家庭を実現しやすくなりますよ。ぜひ参考にしてくださいね。
(Nao Kiyota)