波瑠が主演する刑事ドラマ「アイシー~瞬間記憶捜査・柊班~」(フジテレビ系)を見ていると、これまでにフジテレビで人気を博してきた女刑事キャラを思い出さずにはいられない。
きっと波瑠演じる「柊氷月」を、2006年からスタートした秦建日子氏による小説「刑事・雪平夏見シリーズ」を原作にした篠原涼子主演「アンフェア」(フジ系)シリーズ、10年からスタートした誉田哲也氏による警察小説「姫川玲子シリーズ」を原作にした竹内結子さん主演「ストロベリーナイト」(フジ系)シリーズのように、テレビドラマだけでなく映画にもしたいんだろうなと勝手に思っている。
でもなー、波瑠には感情を露わにして怒鳴るアクティブな女刑事より、淡々と調査を続けて論理的に真犯人を暴く、19年から第2シーズンまで放送された「未解決の女 警視庁文書捜査官」(テレビ朝日系)で演じた第6係=文書解読係の刑事・矢代朋のほうが似合うんだよなー。
おそらく私と同じ意見の人は割と多いんじゃないだろうか。波瑠が柊刑事として怒鳴り声をあげるたび、無理をしている感じがどうにも漂うのが一番大きな原因だろう。ドラマから派生して映画にもなりそうな女刑事を波瑠に演じさせたかったのなら、「柊氷月」のキャラ設定を間違えたんじゃないかなー。
(森山いま)