ムロツヨシ、敬語の使い方からダダ漏れてきた「実母」と「実父」に対する「心の距離感の違い」

 外国人は日本独特の「敬語」に必ずつまずくと日本語教師の友人から聞いたことがある。確かに日本人でも「敬語」の使い方はむずかしいのだから、外国人がつまずくのは当然だろう。

 2月26日放送の「徹子の部屋」(テレビ朝日系)に出演したムロツヨシの「敬語」を聞きながら、「敬語」とは相手との距離感を測るものでもあるのだと気付かされ、少し背中がゾクッとした。前回、同番組に出演してから9年経って2度目の出演となったムロ。この日の放送では、冒頭でムロが4歳の時に両親が離婚し、親権は父が取ったもののおばの家に引き取られたこと、その後はおばの家族や祖父母に育ててもらったことが「復習」するかのようにムロ自身によって語られた。

 4歳の頃から実母に会っていなかったというムロだが、その後、所属事務所に実母から手紙が届き、6~7年ほど前に「1度、お会いさせていただきました」と報告した。およそ40年ぶりに会った実母との対面の感想を、司会の黒柳徹子から質問されたムロは「なんか緊張するかなとか、何か思うかなというよりは、すごく冷静な自分がいたのと、産んでくれたお母さんは、本当に喜んでいただいた」などと、なぜか実母に対し何度も「尊敬語」を使用。その後も、実母から「謝罪をいただきまして」と「尊敬語」を使い続け、東京理科大学理学部数学科中退(在籍期間は3週間)という高学歴であっても、実母に「尊敬語」を使うという「誤った敬語の使い方をしているな」と思いながら、ハッとしてしまった。

 ムロにとって実母は、「謙譲語」を使うべき一般的な「家族」でなく、距離感の遠い「他人」に近い「自分を産んでくれた人」だから「尊敬語」を使ったのだということに気付いたのだ。ムロはその後、実父の話もしたが、こちらに敬語はまったく使わなかった。実父から「ツヨシいつ会える?」と電話で言われても、ムロとしては「会う気はない」と断言。

「親父はもしかしたら薄情者と思っているかもしれないですけど、おば家族を大事にしたいので、親父にはこういうところを使ってというのは申し訳ないですが、親父が元気であればいいですし、親父のことをわたくしが好きであることは本当に(幼い頃から)変わりないですので」と朗らかに説明するムロを見ながら、「ムロさん以外とは結婚できません!」と全世界に向けて宣言できるような、とびきり若くて向こう見ずなお嬢さんが出現しない限り、ムロは結婚しないだろうなと思ってしまった。

 ムロから「家族」と「敬語」について考えさせられた。

(森山いま)

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