大手喫茶店チェーン「スターバックス コーヒー ジャパン」は3月11日、一部店舗にて総額10万円を超える過剰請求をしていたことを謝罪。その返金方法を巡り、賛否を招いている。
同社の説明によると、過剰請求となっていた期間は、2025年2月15日から3月7日まで。対象店舗は「特定立地価格A」適用店(サービスエリアや空港の店舗)および、「特定立地価格B」の適用店(東京23区や大阪市内などの一部店舗)とのことで、「サイズアップモーニング」を利用し、ドリップコーヒーもしくはカフェミストのトールサイズを購入した一部の客に対して、1商品あたり5円から6円を過剰に請求していたことが分かったという。
同社は対象の客に差額を返金すると説明し、「スターバックスカード」で購入した客には同カードへの返金、それ以外の方法で支払った客には店舗へのレシート持参で対応するという。
また、今回の問題を受け、公式サイトから「お客様には多大なご迷惑をおかけしますことを深くお詫び申し上げます。今後はこのようなことのないよう、再発防止に努めてまいりますので、何卒ご理解を賜りますようお願い申し上げます」との声明を出している。
「1つの商品あたりの誤差は5~6円とわずかですが過剰請求の総額は10万2709円。ネットでは、スターバックスの迅速な返金対応を支持する声も上がっている一方、その返金方法については、こうした類いの問題ではありがちな“レシート持参必須”に引っかかる人もチラホラ。当然、購入した証明がなければ返金のしようがないというのも事実ですが、最大で約1カ月も前のモーニングコーヒー購入レシートを今も保管している人が何人いるのかという疑問も残ります。会計ミスとなった落ち度はスタバ側にあり、しかも、その金額も『5~6円』ということで、『返金の5円よりも交通費のほうが高い』『なんでミスをされて迷惑をかけられた客側がわざわざ店舗まで行かなきゃいけないの。しかも5円で』『時間も手間も労力も交通費も、5円では釣り合わないし、返金のためだけに行くのはこっちの赤字』とのツッコミや、『本当に返金する気あるの?』『これ、絶対、客が返金に来ないのわかってて言ってるように見える』『スタバは真摯な対応を前面に出したつもりでしょうが、この返金対応に応じる利用者さんがそれ程いない事もある程度は見越しているのでは?』などと勘繰る反応も見られました。かといって、レシートなしでのベストな返金方法も思いつきませんが…」(テレビ誌ライター)
最寄駅にスタバがなく、電車での移動を強いられる客にとっては、返金はあきらめたほうが“損失”を生まずに済むかも?
(木村慎吾)