最近は、YouTuberやインスタグラマー、ブロガーなど、ネットを通じて脱サラ・起業する人が続々と増えていますね。「自分もいつかは……!」と、今の生活から抜け出そうと考えているのならば知っていただきたいことがあります。
それは、ただ起業や独立を考えるのではなく、まずは“コミュニティ”を作ること。億万長者になった実業家で投資家の嶋村吉洋さんは、著書「となりの億万長者が17時になったらやっていること 大富豪が教える『一生困らない』お金のしくみ」(PHP研究所刊)の中で、そう語っています。
この本は、グロービズ経営大学院とflierが主催する『読者が選ぶビジネス書グランプリ2025』の「経済・マネー部門賞」を受賞。読者に選ばれた本だけあって、中身も説得力があります。そこで今回は、この著書の内容と嶋村さんにうかがった話から、コミュニティ作りのポイントを紹介していきましょう。
■SNSのフォロワー集めに必死になっていませんか?
“人とのつながりがビジネスを決める”時代であることは、多くの人が肌で実感していることかもしれません。だからこそ、SNSでたくさんのつながりを作ってフォロワー集めにまい進していることでしよう。
嶋村さんは、SNSでコミュニティを作り、自分の活動を応援してくれる“仲間”を作ることは推奨しています。けれど、「多くの人が知人と仲間を区別していない」と指摘もしています。
SNSなどのネット上で作りやすいのはあくまで“知人”であって、自分と負荷をかけ合って目標を達成していく仲間ではないことが多いです。「仲間とは、自分を全力でアシストしてくれる人を指す」というのです。
毎日、SNSのフォロワー数ばかりを気にしているのなら、ちょっと待って。成功したいなら仲間を確保するほうに力を入れたほうがいいのかもしれませんね。
■億万長者のリアルな場でのコミュニティの育て方とは?
もちろん、SNSやネットのつながりから、仲間が集まるコミュニティを作ることもできます。嶋村さんは、「とにかく3人、『このコミュニティを世界一にしよう!』と本気で思い合える、価値観の合う仲間との出会いを待つ」ことを勧めています。けれど、「最初は『質』より、集める人の『数』にこだわることがコツ」なんだとか。
どの時代でも、工夫すればたちまち人が集まってくるので、まずは数を集めるために声をかけまくる。その上で、たくさんの人にコミュニティの価値を伝えていけば、やがて価値観の合う人だけが残っていくでしょう。集まる場所は、初めはファミレスでもOK。やがて、レンタル会議室を借りるなどして熱く語り合うのもよさそうです。
多くの人が「成功したい」と思っている今の時代。SNSやネットを使えば出会いのチャンスはたくさんあります。だからこそ、そのためのコツを押さえて“仲間”を集めることがポイントといえるもかもしれませんね。