フジテレビを巡るハラスメントの問題が世間を騒がせている中、今度はTBSからも過去のセクハラ案件が4件確認されたとの発表があった。4月27日放送の情報番組「サンデー・ジャポン」(TBS)では、同局の良原安美アナが被害を訴えている女性の声を紹介している。
TBSは4月25日、元タレント・中居正広氏の女性トラブルを発端とした社員へのハラスメント調査において、セクハラに該当する案件が4件あったことを公式サイトから発表した。これを受け、番組では良原アナが「TBSテレビが行った芸能関係者と社員との関係についての調査結果、お伝えしていきます」と切り出し、「複数のTBSアナウンサーが番組出演者から受けた被害として、およそ25年前から15年前にかけて、収録の際に身体接触の被害。食事に誘われ交際を迫られる。番組の懇親会でキスを求められるなどした4件の事案で、会社の対応が不十分だったことが確認されました」と報告。
また、実際に被害に遭った女性アナの証言として、「昔だから仕方ないという考えはやめていただきたい」「心の傷となって、話すまでにかなり時間がかかりました」などの言葉を紹介し、「TBSテレビはこうした事案が起きたことや、適切に対応できなかった原因は、当時、ハラスメントに対する当社の認識が不足していたこと。研修や相談の体制なども不十分だったことを挙げていて、当社が社員を守れなかった事実を深く反省し、被害を受けた方々に改めてお詫び申し上げます、としています」と伝えている。なお、TBSグループでは、今後の対策として社員が「相談しやすい環境を整える」ために専用の相談窓口を設置したという。
一方で、新たに4月30日発売の写真誌「FLASH」が報じたところによれば、今年3月、“タレントによるテレビ局社員へのハラスメント”ではなく、“TBS局員によるタレントへの問題行動”が起きていたことが発覚したのだという。
「記事によると、TBS系報道番組『Nスタ』のメインキャスターを8年務め、今年3月限りで卒業したタレント・ホラン千秋の“楽屋”として用意されている打ち合わせ室にTBSの男性社員が無断で侵入する騒動が3月11日に起きていたようです。男性は60歳過ぎのベテランで、TBSホールディングス・阿部龍二郎社長と同期入社だといい、“侵入事件”を起こしたことによる懲戒処分などのお咎めはナシ。当日、現地取材を終えたホランが夜遅くにTBSの楽屋に戻ったところ、番組に関わっておらず、面識もない男性が室内におり、彼女はかなり動揺したとのこと。私物の窃盗などの実害はなかったそうですが目的は謎で、TBS側は『FLASH』の取材に『当該社員が(ホランの楽屋に)立ち入ったことは事実です』と認める一方、『ホランさんサイドから抗議は受けていない』として、『当初から、ホランさんサイドと連絡を取り合っており、引き続き、適切に対応してまいります』と説明しています。また、ホランの所属事務所は『ホラン及び当社スタッフは少し驚いたものの、特に抗議などはおこなっておりません。当社スタッフより、今後、同様の事態が起きないように話し合いをさせていただきました』と説明。ホランが“困惑”し、当該騒動に関してTBS側と話し合いの場を設けていたことは事実のようです」(テレビ誌ライター)
男性社員がホランの楽屋内で何をしていたのかは気になるところだが、ネットでは「もしホランさんが中で着替えてたりしたらどうするの?」「なんか大事にしないように丸め込んでる感がある。TBSはアナのセクハラ被害含めて、本当にちゃんと反省してるの?」「女性からしたらものすごく気持ち悪い事件だよ」などの批判が寄せられ、局の対応を疑問視する人も多い。
トラブルが起きたあとの処理の仕方しだいでは、大きな問題に発展するリスクがあるだけに、TBSは改めて襟を正す必要がありそうだ。
(木村慎吾)