都内の「くら寿司」の店舗内で返却口に妊娠を避けるゴム製品を置いた画像をXに投稿した16歳の少年が、6月23日に偽計業務妨害容疑で警視庁に書類送検された。
不快極まりない画像が「誰ですかここでヤったのは」との文言とともに投稿されたのは3月28日のこと。ポストは瞬く間に拡散され、批判が殺到する事態となった。
ITジャーナリストが語る。
「事件当日、少年は同世代の仲間と4人組で来店。SNSで注目を浴びたい気持ちから愚行に及んだと見られています。2023年にも岐阜県内のスシローで醤油差しを舐める動画を投稿した高校生が器物損壊容疑で書類送検され、約6700万円の損害賠償を求める裁判を起こされている。こうした迷惑行為は“その場のノリ”で済まされる話ではありません」
加えて、今回の「くら寿司の対応」を「完璧だった」と指摘する。
「4月2日に『くら寿司』が行った発表によると、動画が拡散された直後に該当店舗で消毒作業を行い、社内の独自調査で迷惑行為をした人物をスピーディに特定している。また4月1日に実行者を名乗る人物から謝罪の申し出があったことを明かしつつ、『多くのお客様にご利用いただく飲食店として、許される行為ではなく、当社として厳正な対応を行う予定』と厳しい姿勢を見せた。加害者が少年だからといって甘い扱いをしなかったのは、模倣犯を防ぐためにも、理想的なリスク管理だったと思います」(前出・ITジャーナリスト)
スピーディかつ厳格な対応はSNS社会における飲食店の模範となりそうだ。
(塚原真弓)