「置き配」が標準になったら怖い!トラブル経験者ほど「対面配送」を望むも捨てがたい置き配の利便性
国土交通省は宅配便における再配達を減らすため、基本ルールを定めた「標準運送約款」の見直しを検討しているという。在宅や不在にかかわらず、「置き配」を標準サービスとし、手渡しには追加料金がかかるような仕組みが検討されるようだが、これには反対する声が数多くあがっているようだ。
ネット上には置き配によるトラブル経験者から「宅配ボックスごと盗まれたことがある」「5分ほど放置したらカラスに外袋をくちばしで破かれ、中に入っていた米を玄関ドア前にぶちまけられた」「大きくて重い棚を買って、玄関前に届いたことがわかって近所の知人に部屋の中に入れるのを手伝ってもらおうと電話している間に盗まれた。近隣の部屋に住む人を疑ってしまい、その後の関係がギクシャクして引っ越しした。悪いのは自分なのか今でも疑問」「注文したスーツが誤って違う住所に置き配されてしまい、その日に必要だったが受け取れず困ったことがある」など、具体的なトラブル内容が書き込まれている。
筆者も、同じ苗字の誤った住所に置き配されたことや、対面配送を指定していたのに置き配され、さらに荷物が消滅したことでその荷物と同等の金額を支払われたことなどがあるため、「置き配」を標準配送にすることは勘弁してほしいと思っている。
近いうちに有識者による検討会が設置され、年内に見直しの方向性がわかるようだが、荷物によっては配送日時どころか配送業者もわからない場合もあるので、ドライバーだけでなく消費者の立場も考えてもらいたい。
(森山いま)
