「ターミネーター」でも「プレデター」でもない! シュワルツェネッガーが“最も稼いだ”意外すぎる主演作を告白
人気ハリウッドスターの“シュワちゃん”ことアーノルド・シュワルツェネッガーが「これまでで最も稼いだ出演作品」を明かし、当時「ノリノリで銀行に行ったよ」と振り返っている。
大ヒット作にして出世作である「ターミネーター」シリーズや、アクションとコメディを絶妙に融合させた超大作「トゥルー・ライズ」など、数々の名作でハリウッドの頂点に上り詰めたアーノルドだが、経済的な見返りが最も大きかったのは意外な作品だった。
6月24日にアメリカの人気トーク番組「Watch What Happens Live with Andy Cohen」にゲスト出演したアーノルドは、“最も稼いだ主演映画”を聞かれ、「1番は『ツインズ』だったよ。ギャラとしては1円も貰わなかったけど、バックエンド契約を結んでいたからね」と、1988年のコメディ映画を挙げた。
映画の興行収入の一部をギャラに上乗せするという“出来高制”の契約を締結していたといい、アーノルドは当時の心境について「本当に素晴らしい額だった。ノリノリで銀行に行ったよ」と説明。司会のアンディ・コーエンから「2000万ドル以上?」聞かれ、「もっとだ」と返すと、さらに「4000万ドル以上?」と尋ねるアンディに、「いや、それ以上だ。私の映画の中で最高額だった」と答えている。
「『ツインズ』は、遺伝子操作によって誕生した全く似ていない双子の兄弟(アーノルドとダニー・デヴィート)が35年ぶりに再会するというストーリーで、アーノルドにとってキャリア初のコメディ作品となりました。ただ、1984年に『ターミネーター』、85年に『コマンドー』、87年に『プレデター』『バトルランナー』と、立て続けにシリアスなアクション映画に出演し、好評を博していただけに、初のコメディ挑戦は周囲から猛反発を受けたといいます。アーノルドはこれまでにも、米誌『Variety』の中で当時について、あまりに未知数だったコメディへのチャレンジを反対する声が出たため、ギャラを一切受け取らない代わりに興行収入の40%を要求したと説明。作品がコケた場合には、自身に経済的損失が出てしまうことから、アーノルドは『自分自身に賭けた』と話し、結果として『僕にとって史上最高の契約になった』とコメント。その『ツインズ』は大方の予想を超え、彼にとってキャリア初の全米興収1億ドル超えとなる1億1190万ドルのヒットを記録(世界興収2億1660万ドル)。その後の『キンダガートン・コップ』や『ジングル・オール・ザ・ウェイ』などのコメディヒットの礎になったといえます」(テレビ誌ライター)
また、アーノルドにとって「ツインズ」の成功は、最大のライバルだったアクション俳優シルベスター・スタローンが苦手としていたコメディ作品のヒットということで、“差”を見せつけることができたという意義も含まれていた。
アーノルドは、その金額以上に価値のあるものを手に入れたと言えそうだ。
(木村慎吾)
