沢口靖子「絶対零度」が「続・続・最後から二番目の恋」に続けば…「『月9』シニア向け変革プラン」の全貌!
10月からスタートする秋ドラマの中でも注目が6日スタートの、沢口靖子主演「絶対零度~情報犯罪緊急捜査~」(フジテレビ系)だ。いわゆる「月9」枠だが、沢口はフジの連ドラに出演するのは実に35年ぶり。「絶対零度」シリーズの最新作で、上戸彩、沢村一樹がこれまで主演を務めてきたドラマシリーズに沢口が挑戦することになる。
沢口といえば、これまで「科捜研の女」(テレビ朝日系)シリーズで主演を務め、主人公の法医研究員・榊マリコ役を長く演じてきた。昨年、「シーズン24」が放送され、25周年を迎えた人気ドラマシリーズだが、今回の「絶対零度」で沢口が演じる二宮奈美は、情報犯罪の犯人たちを追う「情報犯罪特命対策室(通称:DICT<ディクト>)」の刑事。何だか他局の「科捜研の女」と設定が似ているようにも感じるが、民放関係者はこう話す。
「『科捜研の女』は、ここ最近は視聴率が以前ほど芳しくなく、今後は連ドラではなく正月に放送するスペシャルドラマに移行するそうで、それでフジで刑事ドラマに出演してもOKとなったようです。『絶対零度』は過去作の人気が高く、今回の最新作も高視聴率が期待されています」
大きな期待がかかる「絶対零度」だが、気になるのは「月9」として放送することだ。これまで、この枠では、基本的に若手俳20~30代の若手人気俳優が主役を務めることがほとんど。現在60歳の沢口が主演を務めるのは異例だが、フジテレビ内では、仮にもし今回の「絶対零度」がヒットしたら、月9ドラマの方針が変わるかもしれないと囁かれているというのだ。
「今年4月期に月9で放送した『続・続・最後から二番目の恋』は、小泉今日子と中井貴一のW主演で、アラ還の恋物語が展開されましたが、視聴率も悪くなく、特にTVerでの再生回数が毎話200万回を超える大ヒット。現在は、ドラマの視聴者層が高齢化していて、各局でシニア向けの作品が人気を獲得している。月9についても、『続・続・最後から二番目の恋』のヒットで、方針を変えるべきだという意見も出ているんです。『絶対零度』もその試金石という意味合いもありそうで、もしヒットしたら、月9はもはや若者向けのドラマ枠ではなく、シニア向けの作品を放送していく可能性が高まるそうです。例えば、W浅野で話題を集めた『抱きしめたい!』や『ナースのお仕事』など、過去に大ヒットしたドラマのリメイクも検討されているという噂です。今後は、月9は若者向けドラマより、50代以上をターゲットにした作品ばかりになるかもしれません」(前出・民放関係者)
かつては、トレンディドラマのブームを作り出し、若者に支持された月9ドラマが変革の時を迎えるようだ。
(渡邊伸明)
