藤田ニコル「政治の話するの怖い」嘆きにファンが「番組出演断ってもいい」反応に見る“危うさ”とは
モデルでタレントの藤田ニコルが10月30日までに自身のXを更新。生放送の限られた時間内で「政治の話」をする難しさを嘆いた。
藤田は26日放送の「サンデージャポン」(TBS系)に生出演し、女性として初の総理大臣となった高市早苗総理について「同世代の方と話していても、高市さんの会見を見ている方が結構多くて、内容がとにかくわかりやすいっていう声が多い」「(これから国をどうしていきたいかなど)何を言っているのかがスゴくわかる」、さらに「石破さん(石破茂前総理)の時は、何を言ってるのかよくわかんないことが正直多かったので、(高市総理は)ストレートに頭に入ってくることが多くて、言葉選びもわかりやすいなぁって」とコメント。この正直な見解には視聴者からはネット上で「たぶんこれがこれまで政治に関心を持ってこなかった若者や一般国民の素直な気持ち」などといった賛同の声を集めたが、Xでは藤田に対して辛辣な声も寄せられたようだ。
冒頭の30日の投稿では、藤田は「自分の考え方に合わない人間は否定的な言葉ぶつけてやる!って本当…」「生放送で短い時間での発言が私の考えの全てとは思わないで欲しい…そしてこれをまた投稿すればめんどくさい事もわかってはいる…」とポストし、様々な反響があったことを示唆した。
ファンから「にこるん全然気にしなくていいよ!」と擁護するリプライが届くと、藤田は「私の発言の仕方も誰かを褒めて誰かを下げるような言い方にも問題はあるなと!もっと細かく広く話したらよかったけど、やっぱり政治の話するのは怖いから苦手」と返信。これには「あの手の番組はもう出演断っても良いと思うよ」とコメンテーターの仕事はあまり向かないとする声も上がっていた。
「10月25日には『教えて!ニュースライブ 正義のミカタ』(ABC)に出演したWEST.の中間淳太が、憲法第9条の改正をめぐり、同じ敗戦国のドイツが戦後に50回以上も憲法の改正を繰り返してきたことから、『時代に合わせて憲法を変えるのは当たり前だと思うんです。スマホをアップデートするみたいなもんじゃないですか』とコメント。これにも共感すの声の一方で“勉強不足”“憲法はスマホとは違う”などと反発する人も続出しました。藤田のケースと近く、意見の内容としては一定層から支持を集めるものでありながら、“アイドルやモデルが何も知らないくせにコメンテーターをしている”といった偏見が強いのか、過剰に批判が集まる傾向があります。特に憲法改正に対する考え方などは、これといった正解があるわけではないので、“勉強の量”で変わるものでもなく、全ての人に異なる意見があってしかるべき。若者層の投票率を上げるためにも、中間や藤田の意見は、その年代を代表する声としても重宝していくのが好ましいのではないでしょうか」(テレビ誌ライター)
日本の未来を担っていくのは若者で、高齢者や年配のタレントだけが政治を語るような番組にはなってほしくないものだ。
(木村慎吾)
