“お笑いモンスター”明石家さんまはテレビ不況になろうとも、ギャラを下げないことで有名だ。昨年、31年半も続いた「さんまのまんま」(フジテレビ系)が終了したが、これはギャラを下げなかったことが原因だと言われている。
高給取りのさんまが下げると、後輩が「給料を上げてくれと言えない」現状を憂慮して、泣く泣くキープしているというが真相だ。しかし、さんま自身は実は金にうるさくない。
「2013年6月にFUNKY MONKEY BABYSが解散しましたが、ラストシングル『ありがとう』のジャケットはさんまです。『さんまのまんま』に出演した際、ファンキー加藤さんが交渉すると、さんまさんが“ノーギャラでやったるで”と口約束。それを守ったんです」(芸能レポーター)
解散後に実家の寺の住職を目指すDJケミカルに、「(出演ギャラは)お布施や」と言い放ったという。さんまには、その類のイイ話が多い。
昨春、惜しまれながら終了した「ライオンのごきげんよう」(フジテレビ系)でも、伝説を残している。およそ30年前、前身番組の「いただきます」で昼の帯番組の司会に大抜てきされた小堺一機は、生放送に不慣れだった。そこで「笑っていいとも!」(フジテレビ系)の金曜レギュラーだったさんまは引き続きスタジオに残って、「いただきます」にも出演した。
「小堺が明らかに緊張していたので、さんまさんはノーギャラで助けたんです。2人は今なお、大親友。その後『ごきげんよう』に変わり、生放送ではなくなってからも、さんまさんは年に1度出演。昔に交わした約束を守り通しました」(前出・芸能レポーター)。
2015年には、麻雀仲間であるアンジャッシュ・児嶋一哉のために独立地方局の「白黒アンジャッシュ」(チバテレ)に出演。ギャラはわずか5000円だった。大御所なのに気さくなさんま、どこまでもカッコいい!
(北村ともこ)