羽生結弦選手の大逆転劇で幕を閉じた「フィギュアスケート世界選手権2017」。99年の大会以来、18年ぶりにフィンランドのヘルシンキ、ハートウォールアリーナで開催されたが、実はこの競技場、関係者には有名な“ユニーク施設”だったのだ。
「ハートウォールアリーナは、97年にアイスホッケーの世界選手権のために建てられたフィンランド最大の屋内競技場です。今回も練習に使われたサブリンクですが、天井は岩が削られたようになっている“洞窟状態”で、普通のスケート競技で使われるリンクとは趣を異にしています。広さも本リンクより狭く、氷の質も違うとSPの時に解説者が紹介していました」(スポーツライター)
フィンランドは岩盤が固く、地下に洞窟のように競技場を掘削して造ることは珍しくないという。リンクだけでなく、壁や天井の荒削りの岩が印象的な洞窟レストランもあるようだ。
「それ以上にビックリなのが特別席です。全体を見渡せる『skybox408』という、食事しながら観覧できる席がある。実はこの特別席にはサウナもあり、20名限定でサウナに入って汗を流しながら競技を見ることができるんです。世界広しといえども、サウナの窓からフィギュア観戦ができるのはここだけではないでしょうか」(前出・スポーツライター)
ひと晩2500ユーロという豪華サウナ席。さすが“サウナの国”フィンランドならではの施設だ。
(芝公子)