人気ヘアサロンのヘアーディメンションが4月12日、東京地裁から破産開始決定を受けた。同サロンは聖子ちゃんカットを生み出したことでも知られる老舗で、カリスマ美容師ブームの火付け役にもなった有名店。だが価格破壊が激化するなかでライバル店に顧客を奪われ、業績が悪化していた模様だ。
そんな有名店の破産には、著名芸能人の動向が大きな影響を与えた可能性があるという。ヘアカタログなどを手掛ける女性誌のライターはこう指摘する。
「大手のヘアサロンではどんな芸能人が通っているかが大きなアピールポイント。ヘアーディメンションでは浜崎あゆみや押切もえらが御用達としており、彼女たちのファンが大勢訪れていたのです。ところが近年、浜崎や押切を担当していたトップ美容師が相次いで独立し、自分のヘアサロンをオープン。ファンは当然そちらに流れますから、相当な痛手になっていたに違いありません」
もちろん浜崎や押切には何の責任もないわけだが、業績低迷の遠因になっていたことは確実だろう。それに加え、芸能人のサロン選びにも変化が生まれているという。アイドル誌のライターが耳打ちする。
「東京・表参道の某ヘアサロンには、北川景子や桐谷美玲、AKB48のメンバーといった若い女性に人気のある芸能人が通っています。ネット世代の彼女たちはツイッターやインスタグラムで『サロン行ってきました!』と報告するのが当たり前。それを見た芸能人の卵が同店に憧れを持つことも多く、その卵たちが一人前に育つと今度はSNSで発信する側に回るという好循環が生まれているのです」
どんな商売でも新規顧客の開拓は最重要課題のひとつ。若手芸能人と人気ヘアサロンのタッグは大きな効果を生んでいるようだ。
(白根麻子)