4月23日に放送された「世界フィギュアスケート国別対抗戦2017」(テレビ朝日系)のエキシビションにおいて、ロシアチームのエフゲニア・メドベージェワ選手がセーラームーンに扮して、大喝采を浴びるシーンがあった。
同選手は主題歌「ムーンライト伝説」をバックに、月野うさぎが美少女戦士に変身する模様を再現。ラストでは決めゼリフの「月に代わっておしおきよ」を口にしながら誰もが知る決めポーズでフィニッシュしてみせた。
その演技が視聴者にも大きなインパクトを与えたなか、「これってヤバいんじゃない?」という声が上がっているという。なんでも「セーラームーン」は権利許諾が非常に厳しいことで知られており、商品化を打診しても次から次へと断られるというのだ。その点についてフィギュアスケート事情に詳しいライターが解説する。
「その厳しい版権管理から、メドベージェワ選手の扮装も無許可なのではと訝る人が少なくなかったようです。もっとも彼女に関しては、その心配はご無用。なにしろ昨年7月に新潟で行われたアイスショーでセーラームーンに扮した時、原作者の武内直子さんが宿泊先のホテルを訪れ、記念写真にも収まっていましたからね。しかもテレビ朝日は同作品のアニメを放送していた局ですから、権利処理も当然行っているというわけです」
ちなみに武内氏は「セーラームーン」の連載を始める前に、フィギュアスケートを題材にした「Theチェリー・プロジェクト」という作品を発表していた。それゆえメドベージェワ選手の扮装は武内氏にとって、むしろ本望とも言える出来事だったに違いない。
(白根麻子)