2年半ぶりの連ドラ「オトナ女子」(フジテレビ系)の初回平均視聴率が9.9%と、苦いスタートとなってしまった篠原涼子。それでも現在放送中のインナーメーカーCMでは「出産しても美ボディ」と絶賛され、また、篠原の出身地で観光大使も務めている群馬県桐生市の「観光イメージアップポスター」にノーギャラで登場すれば、プレゼント公募数の6倍もの応募があるなど、その人気に衰えはない。
さらに、篠原の魅力は外見だけではない。耳触りのいい声とやわらかな語尾は、キツイ台詞もどこかやさしく聞こえてくる印象がある。
「これまで篠原は『ハケンの品格』で『それが何か?』とか、『アンフェア』では『バカか、お前は!』などのキツイ台詞がありましたが、彼女が言うと字面とは違ったやわらかいニュアンスを含んだ言葉になる。そんなところも篠原の魅力のひとつでしょう」(芸能ジャーナリスト)
篠原と同じ桐生市出身の芸能記者は「語尾のやわらかさは“桐生弁”では」と話す。
「『○○したん』とか『○○なん』など、語尾に“ん”が付くのは桐生弁の特徴です。これが彼女のやわらかな話し方に影響しているのではと思います」
しかし、デビュー当時の篠原は、上州女のストレートな物言いが誤解され、悩んだ時期があったそうだ。
「以前テレビ番組で、篠原はぶっきらぼうな話し方が誤解され『ケンカ売ってんの?』と言われて、周りから無視されたことがあったそうです。そこで、言いたいことはオブラートに包んで話すように気を付けるようになったとか。でも、語尾の“ん”だけは残って、それが篠原独特のやわらかいイントネーションになったのでしょう」(前出・芸能記者)
篠原が多くの女性から指示される理由は、そんな思いがけないところにもあったのだった。
(李井杏子)