スポンサーが降りるきっかけを作ったドラマもある。「LADY~最後の犯罪プロファイル」(11年・TBS系)の平均視聴率は、8.7%。
「長年にわたって同枠のスポンサーを担当していた有名企業がこの作品をもって撤退。その理由が、主役の北川景子がライバル企業のイメージキャラクターだったからと噂されました」(スポーツ紙放送担当記者)
12年に放送された「家族のうた」はフジテレビとしては87年以降、初の打ち切りの屈辱となった。テレビ誌編集者が解説する。
「主演のオダギリジョーは、人気絶頂時に遊びまくっていたミュージシャン役。落ちこぼれたところに突然、娘を名乗る子供が3人も現れるという設定のホームコメディでした。しかし、これが87年に田村正和が主演した『パパはニュースキャスター』(TBS系)にそっくりで、登場する犬の数までも同じ(笑)。『パパは──』の脚本家、伴一彦氏がツイッターで類似点を指摘したことで、騒動が勃発しました」
TBSからの抗議を受け、フジは盗作こそ否定するも、「認識不足だった」と、設定変更を約束。スポーツ紙放送担当記者が明かす。
「撮影現場は台本の書き直しなどで大混乱に陥り、制作発表会見が行われない有り様。スタッフはスポンサーへの説明と対応に追われた。この枠はバラエティ番組『あるある大辞典』でもヤラセ騒動から打ち切りとなり、迷惑をかけましたが、またか‥‥です」
ケチが付いたままのスタートだけに、初回視聴率が6.1%。翌週から3%台に急降下し、第4話でゴールデンタイムでは信じがたい3.1%を記録した。