8月24日、朝日新聞に、ジャニーズ事務所のファンクラブ会員規約の改定を告げる記事が躍った。
その内容は、同会員規約について、国認定の適格消費者団体が「消費者保護の観点から不適切な内容がある」として変更を申し入れていた件に対し、消費者庁が8月23日、両者の間で協議がととのったと発表。ジャニーズ事務所が消費者団体の申し入れに応じて規約を改正したというものだ。
問題になっていたのは、ジャニーズ事務所に所属するタレントの公式ファンクラブ「ジャニーズファミリークラブ」の会員規約。この中でファンをもっとも悩ませていたのは、コンサートチケットの販売規約の“購入後の変更やキャンセルはできない”という条項だった。これにより当選したチケットは、友人と重複したり、やむをえない事情で会場に行けなくなっても、返金はおろか無償でも他人への譲渡ができなかった。参加できない場合は空席になることもあった。
「嵐のコンサートは年間、20回もないくらいで、まさにプラチナチケット。入手はとても難しいんです。コンサートの日に行ける、行けないは関係なく、すべての日に申し込みます。その当選したチケットを、ファンクラブ会員同士の仲良しグループで、やり取りをしているんです。そこまでしても、1回当たるか当たらないかっていう状態。でも、家庭の事情で急に行けなくなる場合もある。転売目的で入手しようとする人たちは許せないけど、せめて、ファン同士のやり取りは認めてほしい」(嵐のファンクラブ会員)
今年5月にNEWS手越祐也のものと思われるLINEが漏洩した際、メンバーにはコネチケットが存在していたことが発覚し大炎上した。その後、有償・無償を問わず第三者にチケットを譲渡することが禁止されるなどの厳しい改定が行われている。転売対策を強化するためとはいえ、ファンにとっては酷なものだった。新しい規約では“購入後の変更やキャンセルはできない”という条項に“購入者の事情による変更やキャンセル”との条件が加えられたというものの、ファンの不満は尽きないようだ。