ちなみに、ですが「あげまん」の「まん」とは「間」が転化したもので「タイミングが良い/悪い」という意味の関西弁が語源です。転じて、「男の運気を上げる女性」を指して「あげまん」、「運気を下げる女性」を指して「さげまん」と称するようになりました。皆さんが想像した(と決めつけますが)「まん」ではないんです。
そんなわけで「ビジネスシーンで運気を上げる、あげまん女子」と「周囲のモチベーションを下げてしまう、さげまん女子」について、考えてみたいと思います。複数の人事のプロフェッショナルに聞いたお話をまとめると、
●他人のために行動することが苦痛じゃない、むしろ進んでやることに喜びを感じているタイプなので、自然とみんなに愛され、全体のモチベーションを上げることができているのが『あげまん女子』
●いくら仕事ができても、美人だとしても、それゆえに周囲と衝突してしまったり、自分の成果のために非効率な仕事は周囲に押し付けるような態度で、張り切れば張り切るほど周囲がゲンナリしてしまう人が『さげまん女子』
ということになるようです。これを見て「私は男のご機嫌取りのために働いてるんじゃないから、余計なお世話」と思ってしまったアナタ、それは決して間違ってはいませんが、周囲に言わせると「さげまん女子」なのかも知れません。ちょっと観察しただけでわかる、こんな特徴があるようです。
「相手を睨むような挑戦的な目つき」な人は、話すときに優位に立つことを考えている人。「視点が定まらない」のは、自分に自信がない人。また、「話し声が異常に甲高かったり早口」だという人は自己中心的。逆に「語尾が聞こえなくなってくるような話し方」なのは自信や誇りのない人。それらは「さげまん体質」がにじみ出ている証拠なんだとか。対して、あげまん女子は「目つきは穏やか」で「話し声が柔らかく丁寧」。「語尾まで丁寧に話す」人は自信があるからで、信用されるそうです。
また、「さげまんOL」には、仕事の取り組み方として表れる特徴もあるんだとか。
●会社のことを聞かれても主語は「私」
●仕事が終わっていなくても定時を理由に帰る
●「わかりました」「了解しました」という口先だけの返事をする
●注意されると、必ず言い訳をする
●言われた仕事以外のことはやらない
一方の「あげまん女子」は、
●就業時間にキリいいところまで仕事を終えていて、手伝うことがないかを見渡してから帰る
●外出時や休日に連絡がつく
●部署全体の仕事の流れを把握している
●男性社員から「どっちがいいと思う?」といった仕事の相談をされている
●手帳がコロコロ変わらない
といった特徴があるんだとか。仕事のデキる男性、デキない男性にも当てはまるので、何となく分かる気もしますよね。
「あげまん、さげまんは生まれつきのものではないですから、意識の持ち方ひとつで誰でもあげまん女子になれます。皆に好かれれば助けられる場面もたくさん出てきますから、絶対にあげまん女子になったほうがいいですよ」(人事アドバイザー)
当然ながら、あげまん女子は私生活にも反映するそうです。女子力を「あげ」て、プライベートも充実させたいですね。
(摘木みなみ)