コーヒーを美味しく飲んでいますか? コーヒーショップで「この席は落ち着くなぁ」とか「ここは居心地が良くてゆったりできる」と思うことはないでしょうか。それは、お店の雰囲気もさることながら、椅子とテーブルの高さが絶妙であることの表れかも知れません。
ここに着目した研究があります。実践女子大学の山崎和彦教授は、テーブルと椅子の高さと位置の最適値を求める研究結果を発表しています。
女子大生54名(身長158cm)で、家庭内を想定した環境、よって裸足での測定、座面高44cm:背もたれなしの丸椅子を使用し、テーブルの高さを60~72.5cmで快適な数値を計測しました。
「足を組んでコーヒーを飲む」場合の結果は70センチ。椅子との差尺は26センチとなります。あくまでこれは、この実験に対する結果。
「単に食事といっても、お寿司屋さんにはお寿司をおいしく食べるための設計があるでしょう。また、イタリア料理、和食など文化が定める経験値もあります。さらにはオーナーの主義により、調度品の寸法は多様であって、それなりに快適な空間が設計されているはずなんです」
と山崎教授は付け加えています。
朝の目覚めの一杯。帰宅時のやすらぎの一杯。テーブルと椅子の関係に着目して、より「おいしさ」を追求してみてはいかがでしょう?