テレビの世界は早くも4Kを超える8Kへと突き進んでいるようだ。2020年開催の東京五輪を見据え、官民あげて4K・8Kテレビ普及推進の動きが加速。来年にもBSを使った試験放送が開始されるという。その解像度たるや、現行のフルハイビジョンに比べ4Kで4倍、8Kでは実に16倍だ。
4K・8Kテレビが普及すれば、アイドルや女優の肌の荒れ、鼻の下の毛や産毛までも映し出されてしまうだけに、制作現場ではこの高画質化についていけるかどうか、たびたび話題に上るという。
「アナログからデジタル放送に移行した際にも、タレントのメイク時間が倍になったと言われたが、今度はそれ以上。メイクをはじめセットの作り込みなどに割く時間を多めに確保しなければならず、タレントやスタッフのスケジューリングが大変になるのは必至です」(民放関係者)
悲鳴をあげているのはスタッフだけではない。「劣化」が始まったタレントたちも戦々恐々だろう。
「毛穴や微細な肌荒れまで情け容赦なく映し出される。目などはアイプチを使っていればバレてしまうし、それどころか整形のちょっとした跡なども映ってしまう。モロバレになるでしょう。昨今、顔面崩壊が叫ばれる浜崎あゆみや、平子理沙などファッション誌で活躍するモデルたちは修整写真と比較されて、一気に人気が落ちるのでは」(前出・民放関係者)
わざと解像度を落とすフィルターをかけて放送する手段もあるそうだが、そんなアイデアが出ること自体、ケタ外れの解像度ということだ。女性タレントがテレビに登場するには「美肌」が絶対条件となりそうだ。
(栄巌鉄)