普段、仕事や家事・育児中に、「なんだか自分ばっかり忙しくしてない?」と感じることはありませんか? 自分ばかりが忙しいと、どうしても周りの人が自分より暇そうに見えてくるものですよね。でもそんなとき、「自分ばっかり…」と思ったままでいると、ストレスも増大しちゃいますよ。また、つい「忙しい、忙しい」とブツブツ独り言を周りの人に聞こえる声であえて言うなんて、嫌味なこともしてしまいがち。人間関係にヒビが入ってしまうかもしれません。
実はそれって、社会心理学者の渋谷昌三さんの著書「第一印象で相手の心をつかむ本」(PHP研究所刊)によると、「自分が有能でないことを認めたくない」という心理があり、あえて「忙しい人間だから有能だ」と周りに自分を偽っていることと同じらしいのです。
また、精神科医の片田珠美さんの著書「[図解]他人を攻撃せずにはいられない人: 職場、家庭の困った人から身を守る処方箋40」(PHP研究所刊)でも、「実力がない人ほど『忙しいアピール』をしたがる」と述べられています。
対処法としては、そういう人はプライドが高くて自意識過剰なので、「一人ではできない」ということに気づくしかないのだそう。仕事は、自分一人で頑張ってもどうしようもないことがしばしばありますよね。心当たりがある場合には、チームの中の一員であることを再認識し、その重要性に気づくとよさそうです。