木村拓哉主演ドラマ「BG~身辺警護人~」(テレビ朝日系)の最終回が3月15日放送され、平均視聴率17.3%を獲得。同ドラマの最高値を更新し有終の美を飾った。
この日は、拳銃を持った男に撃たれ、死亡した村田五郎(上川隆也)に対し、犯人の感情を煽ったから発砲されたという警察発表の汚名を晴らすため、島崎章(木村)らBG仲間が奔走する。そのカギを握るのは、現場にいた立原愛子厚生労働大臣(石田ゆり子)の証言が不可欠だった。立原は大臣を辞し、証言をすると明言するのだが、何者かに命を狙われる。
結局、同じく事件現場にいたSPの落合義明(江口洋介)が録音していた現場の音声を公表することで、村田の汚名をそそぐことができた。
この急展開に視聴者からは「江口いいとこ全部持ってたな~」「江口、やっぱり味方だったんだ」などや、見せ場を奪われた感じの立原に対しては「ゆり子の立場は?」「江口の告発で、石田の存在意義が消えた」など侃々諤々の論争となった。
そして、何より視聴者をガッカリさせたのは、スペシャルゲストの矢沢永吉の登場時間の短さだ。放送のラストに登場するも、武道館前の道から正面入り口に向かって歩くシーンだけ。これには「えっ、永ちゃんこれだけ?」「短かっ!」「YAZAWAの無駄遣い」など、放送直後からネットに不満が噴出した。
「視聴者は矢沢を軸とした物語を期待していたようですが、そこにドラマはなく、ただBGしただけという設定に、物足りなさを感じたようです」(テレビ誌ライター)
ワンクールは10話から12話が通常だが、15分拡大とはいえ9話にまとめて詰め込んだことが、ラストストーリーが雑になった要因かもしれない。