イタリア・ミラノで開催された「フィギュアスケート 世界選手権2018」。平昌五輪金メダルの羽生結弦選手、銅メダルのハビエル・フェルナンデス選手が欠場し、さらに宇野昌磨選手は新調したスケート靴が合わず負傷。そんななか、アメリカのネイサン・チェン選手が5位に終わった平昌五輪の雪辱を果たし、優勝した。
今回の世界選手権を「ひどい体験」だったと評した人物がいる。ほかならぬ、羽生選手とフェルナンデス選手のコーチ、ブライアン・オーサーだ。
「オーサーコーチは多くの有望選手を抱えており、国際大会では自分の愛弟子たちの付き添いでてんてこ舞いになるのが当たり前。平昌五輪でも、男子だけで韓国のチャ・ジュンファン選手、日本の羽生選手、スペインのフェルナンデス選手の3人が出場し、付き添うたびに各国の公式ユニフォームに着替えていました。そんなオーサーコーチにとって、今回の世界選手権は初めてのひどい体験だったと、海外メディアに話したんです」(スポーツライター)
今回の世界選手権でオーサーコーチが付き添ったのは、カナダ代表の女子選手、ガブリエル・デールマン選手だけ。本来ならば、選手の滑走順に合わせてバックヤードとキス&クライを行ったり来たりしながら、世界中のスケート関係者の目の前で最高の演技を披露する愛弟子たちを見守る‥‥。そんな世界選手権になるはずだったのだ。羽生選手、フェルナンデス選手に加えて、チャ・ジュンファン選手も欠場となれば、オーサーコーチが嘆くのも無理はない。
羽生選手とフェルナンデス選手は、来シーズンの去就を表明していない。もし、羽生選手が休養、フェルナンデス選手が噂されているとおり引退となれば、オーサーコーチにとってはなんとも寂しい1年になってしまいそうだが、果たして。
(芝公子)