あなたは、子どもがどんな大人に育って欲しいですか?
教育現場で子どもたちをみていると、周りの大人が与える影響は本当に大きいものだと実感させられます。先生が人生を楽しんでいると、それに引き寄せられて子どもたちも日々を楽しみ始めます。両親が前向きな子は、前向きにどんなことでも挑戦する子が多いもの。私たちが子どもたちの未来のためにできることがあるとしたら、それは「こんなに魅力的だよ!」と、世界を、人生を、背中でみせてあげることでしょう。
■どうせ「やる」なら、思いっきり楽しむ!
子どもとの時間を大切にしていることを前提として、仕事を楽しんでいるお母さんの子は、お母さんが仕事をすることに前向き。寂しいよりも、「かっこいい! ぼく(わたし)もそんな大人になりたい!」という気持ちの方が上回るようです。
一方、家ではいつも仕事の愚痴ばかり…。それでは、未来に希望を持たせることはできません。子どもに人生を楽しんで欲しかったら、まずは自分が楽しむことですね。
■同じ「やる」ならもっと上手に!
お母さんが目標に向けて勉強をしたり、努力をしたりしている(とよく話してくれる)子には、前向きに挑戦する子がとても多いです。スポーツに挑戦しているお母さんや、資格を取るために勉強しているお母さん、料理がもっと上手になるようにと研究しているお母さん、家事を効率的に家計のやりくりをよりよくと日々考えているお母さん。そんなお母さんの話をする子の目はいつも輝いていますし、学びの場でも工夫を凝らして、もっとよくできるようにと努力をします。
■小さな幸せを全力で喜ぶ
いつも明るい笑顔をみせてくださる親御さんの子どもは、人生に対して前向き。小さな成功はもちろん、学び自体にも楽しさを見出し、どんどん経験していきます。幸せそうなご家庭の子は、本当に幸せになるのだと思います。
私たちは、子どもの代わりに人生を歩むことはできません。見本としてみせることができるとすれば、「こんなに楽しいよ!」「こんなに達成感があるよ」「こうやって生きていたいね」と、世界の魅力をみせてあげることではないでしょうか。
お母さんが人生を楽しみ始めたとき、子どもも楽しみ始めます。
(Nao Kiyota)