□明日困るのが目にみえているのに、今日のうちから準備をしない
□何度も何度も同じ失敗を繰り返す
□そのくせ、前もって「やっておいた方がいいよ」と言われるのは嫌がって、言うことを聞かない
男の子を持つママは、思い当たることばかりではないでしょうか。意地っ張りなのに不器用な男の子。こんな我が子の様子をみて、「男の子ってよくわからない」「どう接したらいいの…?」と悩んでいるお母さんが多いようです。さらに、上にお姉ちゃんがいる場合は「女の子にはなかった悩み!」「どうしても上の子と比べてしまって…」と、新たな悩みに発展することもあるようです。
■男の子は「今」を生きている
子どもたちと接していていつも思い知らされるのは、「今を思いっきり生きている」ということ。私たち大人が、子どもたちと決定的に違うのは“経験総量”です。大人は長きに渡って人生経験を積んできたがために、「こういうときは、結果がこうなる」と、未来が少しみえてしまいます。すると、つい心配して先回りし、「危ないからやめておきなさい」「こうならないように注意しなさい」と、口を出したくなってしまいますよね。ところが、子どもたちは違います。「未来の、あるかわからないことを考えるよりも、今やってみたい! もしかしたらできるかもしれないもん!」と、「今」ここを全力で生きているのです。
■言ってはいけない言葉
お母さんたちが悩むのは、「1回の失敗なら経験させてあげたいけど、毎日、何度も同じ失敗を繰り返すんです…」といったところではないでしょうか。何度言っても言った通りにしてくれず、その結果、毎回のように失敗していては、いてもたってもいられなくなってしまいますよね。そんなときに言ってしまいがちなワードが、「ほら、やっぱりダメだったでしょう」「だからこうしなさいって言ったのに」などの否定的な言葉。一番身近で甘えられる“家族”にそう言われると、一瞬でやる気を失い、プリプリ怒り出してしまいます。
■次のチャレンジにすることで子どもは学ぶ
教育現場で子どもたちに話をする際に気をつけていることは、「あなたのことを想っている」ということをわかりやすく、はっきり伝えることです。
「こうすると○○くんが大変な思いをしちゃうよね。そうしないために一緒に考えたいな」
心に余裕がないとなかなか出てこない言葉ですが、この一言を言えるかどうかが子どもの心を開く鍵です。子どもが味方と思ってくれればこちらのもの。「次はこうしてみようか!」と、次の作戦を一緒に練ればいいのです。
子どもたちは“作戦会議”が大好きです。「内緒で作戦を立てちゃおう!」と、楽しみながら改善策を考えられるようにしてあげてくださいね。
(Nao Kiyota)