4月25日、赤坂御苑で行われた春の園遊会に、フィギュアスケートの羽生結弦選手が招待され、その様子が大々的に報じられた。羽生選手の熱心なファンの多くは、羽生選手の“ある点”に注目していたのだという。
「注目は、羽生選手が金メダルをつけてくるかどうか。ソチ五輪後に招待された14年の園遊会では、同じく招待されたスキージャンプのレジェンド、葛西紀明選手がメダルを持参したんです。羽生選手は皇族のお声がけが始まる前に『僕も持ってくればよかった』と残念がっていて、葛西選手へのお声がけの際に、天皇・皇后両陛下がメダルに触れられお話しになられる姿を羨ましそうな表情で見ていたんです。さらに園遊会後の報道陣へのインタビューでは、また次の五輪に出られたら、金メダルを持ってこられるように頑張りたいと話していました。そのことがあるので、今回は2連覇の2つの金メダルを持参するのではないかと、ファンが見守っていたんです」(スポーツライター)
結果、羽生選手の金メダルの持参はなく、両陛下と歓談をしただけにとどまった。あんなに残念がっていたのに今回はどうして持ってこなかったのだろうと疑問に思う声もあがっているという。
「羽生選手が前回も今回も金メダルを持ってこなかったのには理由があります。というのは、13年秋の園遊会で山本太郎参院議員が直接天皇陛下に手紙を渡してしまったという騒動がありましたが、以来、園遊会の招待状には地図や入場方法とともに、手荷物を控えるようにという記述がされるようになりました。羽生選手はソチ五輪後の園遊会の際にも、金メダルがこの“手荷物”にあたると考えて持参しなかったようです」(週刊誌記者)
実は、天皇・皇后両陛下はソチ五輪の金メダルをご覧になっている。それは五輪の代表選手を慰労する恒例のお茶会でのこと。羽生選手は園遊会後のこのお茶会で両陛下にソチ五輪の金メダルを持参し、お目にかけたというのだ。今回も五輪代表選手を招いたお茶会が開かれれば、羽生選手はきっとその場で、晴れて2つの金メダルを両陛下にお見せするのだろう。
(芝公子)