お笑いコンビの雨上がり決死隊が司会を務めるトーク番組「アメトーーク!」(テレビ朝日系)の日曜版が今年9月をもって終了すると報じられ、大きな反響を集めている。
2003年よりスタートし、雨上がり決死隊の人気上昇と比例するように視聴率を伸ばしていった同番組は、2016年10月より本来の木曜放送に加え、日曜放送も加わるという稀有な“週2回放送”を約2年にわたって続けてきた。
だが、7月8日に「東スポWeb」が9月いっぱいでの日曜版アメトークの終了を報じると、ネット上では「週二回なんてよく二年も続いたよ」「毎回出てるお笑い芸人が一緒で微妙だった」「ネタ切れ感はあるけどやっぱり他の番組よりは面白いと思う」との声が飛び交い、賛否両論が寄せられている。
「様々な意見がありますが、『アメトーーク!』が考案した、出演ゲストを属性でセグメントする“◯◯芸人”という概念は斬新で、トーク番組の歴史を変えたとも言えます。通常は芸人やタレントをゲストに招き、番組側が必死に盛り上がるトークテーマを考案するという流れでしたが、アメトークはそもそもゲストでやってくる芸能人を特定のテーマで縛るという画期的な方法を発掘し、“家電芸人”や“学生時代にイケてなかった芸人”など、様々なヒット作を残しています。どんなテーマでトークするか、ではなく、どんな属性のゲストを呼ぶか、という視点の切り替えが見事に奏功した結果でしょう」(テレビ誌ライター)
しかし、この「◯◯芸人」企画にもやはりマンネリの波が押し寄せたのか、近年は総集編や未公開シーンの放送回が増え、週に2回というペースに製作側のアイデアが追い付かなかったのかもしれない。
もちろん番組自体が終了するわけではなく、今後も木曜夜の「アメトーーク!」がお茶の間を賑わせ続けることを期待したい。
(木村慎吾)