俳優・織田裕二が、10月期の月9ドラマ「SUITS/スーツ」(フジテレビ系)に主演することが明らかになり、往年の月9ファンから歓びの声が上がっている。
「織田が月9に主演するのは、2008年『太陽と海の教室』以来10年ぶりとはいえ、前作では平均視聴率14.8%を記録。実績を残しています。しかも、今回の原作は2011年6月に全米で放送を開始して以来、初回視聴者数460万人を超えた大ヒットドラマ。『織田の主演と相まってヒット間違いなし!』と、フジテレビ幹部の鼻息も荒いようです」(スポーツ紙デスク)
織田自身、プロデューサーから「月9ドラマは新たなチャレンジを始めた」という話を受けて「私も新たな挑戦をしたいと思います」と意気込みを語っている。
しかし、今回の月9出演には、織田自身の事情も見え隠れするという。
「2016年に主演した連ドラ『IQ246~華麗なる事件簿~』(TBS系)は平均視聴率10.5%とまずまずの実績を残していますが、地上波ゴールデンタイムの連ドラへの出演がこのところ減っています。その一方で、長男はまだ3歳と幼い。50歳を迎え『踊る大捜査線』のようなシリーズ化、映画化が可能なヒット作が欲しかったはず」(前出・スポーツ紙デスク)
それを後押しするように、フジテレビは「東京ラブストーリー」で織田とともに月9ブームを作った鈴木保奈美を、織田の勤める弁護士事務所の社長役に抜擢。話題作りにも余念がない。また月9枠自体も、4月期『コンフィデンスマンJP』、7月期『絶対零度~未然犯罪潜入捜査~』と視聴率が持ち直しつつある。“ブランド復活”に向けて準備は整ったようだ。
ただ、今回の織田裕二起用には“懸念する声”もある。
「実はサッカーW杯『日本対コロンビア』戦の裏で、フジテレビは織田が主演した最新作映画『ボクの妻と結婚してください。』(2016年)を放送しましたが、他の地上波裏番組に比べても最低の3.6%と爆死しています。織田裕二主演で本当に大丈夫なのか、フジテレビ内で疑問視する声もあるようです」(女性誌記者)
復活しつつある“月9ドラマ”。その火付け役が、幕引きとなるような事態だけは避けて欲しいものだ。
(窪田史朗)