V6・岡田准一の周辺が、今年下半期に向けてあわただしくなりそうだ。9月24日には、V6のメンバー全員がおよそ半年かけて史上最多のロケに出た、年に一度のゴールデン特番「V6の愛なんだ2018」(TBS系)が放映された。また、岡田個人では、主演映画「来る」の公開を12月7日に控える。さらに、人生最大のクライマックスは、妻で女優の宮崎あおいの第一子出産。予定は、秋ごろだ。V6では井ノ原快彦、森田剛、長野博に続いて、4人目のパパとなる。
「岡田が父になることを、ファンは好意的に受け止めています。10代のころ、山ほど苦労したからです。14歳のとき、『天才・たけしの元気がでるテレビ!!』(日本テレビ系)の公開オーディション“ジャニーズ予備校”に合格して、そのわずか3カ月後にデビュー。長い下積み生活の末、ようやくチャンスをつかんだ長野、坂本昌行と真逆のエリートですが、実は、“予備校”時代に売れない芸人のような経験をさせられています」(芸能ライター)
制作費が湯水のごとく使えて、イケイケ企画を乱発させていた同番組。しかもつまらなければ企画そのものが終了する。なんとか企画が続いて合格したい駆け出しのタレントたちは、命を削る思いで必死に食らいついた。岡田もそのひとりだった。
「“元テレ”の代名詞といえる爆笑企画のひとつに、『早朝バズーカ』が挙げられます。これは、おバカメイクをした高田純次が、有名人の寝起きを襲撃して、バズーカで起こすもの。中学生時代の岡田くんは、この洗礼を受けている。ほかにも、狭い通路を100人の女性が占拠して、そのあいだをどう通り抜けるかという企画にも参加させられています」(前出・芸能ライター)
年上の女性たちにもみくちゃにされた岡田少年は、「こういうのもできないとアイドルになれないよ」と言われたという。たけし軍団さながらの手荒いオーディション。それが功を奏したのか、最終審査で見事に合格。審査員には、のちにメンバーとなる森田、三宅健がいた。
今では日本を代表する銀幕スターとなった岡田准一。あの頃の苦労があったから、ここまでビッグになれたのかもしれない。
(北村ともこ)